インタビュー
「世界を結ぶ翼として、皆さんに寄り添っていきたい」。Jクラブやサッカー日本代表をスポンサードする、JALの想い
公開:2022年11月 8日 更新:2023年6月30日
サッカーを支える企業にスポットを当て、想いを聞く企画。今回は、JAL(日本航空株式会社)です。JALはサッカー日本代表を始め、日本各地のJクラブをスポンサードしています。同社は、どのような想いでスポーツにたずさわっているのでしょうか?宣伝部の鈴木さんにうかがいました。(取材・文 鈴木智之)
――サッカー日本代表を始め、日本各地のJクラブをスポンサードしていますが、サッカーをスポンサードする理由を教えてください。
弊社はサッカー以外にも、様々なスポーツに協力させていただいております。アスリートが挑戦する姿からは、たくさんの勇気と感動をいただいています。サッカーはもちろん個の力は重要ですが、チームが団結することで何倍も強くなりますし、スタジアムで感じることができるサポーターとの一体感は素晴らしいものです。航空事業を営む弊社としては、世界を結ぶ翼として、人と人との繋がりを大切に皆さんに寄り添っていきたいという想いがあり、スポーツの持つ素晴らしさに共感し、関わらせていただいています。
――2018年のロシアW杯のときに、日本代表"サムライブルー"の応援ジェットを就航させたそうですが、周囲の反応はいかがでしたか?
応援ジェットは2014年のブラジルW杯の時にもを就航していますが、2018年はさらに飛行機の面積を大きく使い、インパクトあるものにしたいと考えました。(機体に模様を貼る)デカール作業をした担当者も、日本代表を応援する気持ちと使命感を持って作業をしたと聞いています。おかげさまで評判も良く、このプロジェクトに関わった人達の想いが、結実したものになったのではないかと思っています。
――2018年のロシアW杯で、日本代表が出発するときに、空港で出発セレモニーを企画したと聞きました。当時のことを教えてください。
私もそうですが、弊社にはJリーグ創世記に小中学生だった人たちが、たくさん働いていています。サッカーが好きな社員も多く、みんなで応援メッセージを届けたいという話が持ち上がりました。各地の支社からもメッセージを集めて、ユニフォームに記入し、出発セレモニーのときにお渡しさせていただきました。
――日本代表チームを乗せる際に心がけていること、意識していることがありましたら教えてください。
代表チームの皆さまに関わらず、全てのお客さまに快適にお過ごしいただくよう心掛けております。チームの方々には通常のスケジュールで運航している定期便をご利用頂くこともあれば、チャーター機をご利用いただく場合もございます。チャーター機の場合は、機内に応援メッセージを添えたり、アナウンスを工夫する等、客室乗務員やパイロットも、なるべくサッカーに精通しているものが担当するようにしています。
――サッカーのスポンサードには、どのようなメリットやベネフィットがあるとお感じでしょうか?
日本を代表する選手の皆さんにご搭乗いただくことは、たくさんの方々に、弊社を『日本の翼』として感じていただくきっかけになると思っています。また、代表やJリーグのクラブに関わる多くの方々とご縁ができ、プライベートでご移動する際にも弊社の飛行機をご利用いただく事が多いといったお話を聞くと、ありがたいことだなと思います。
――サッカーをスポンサードすることに対して、JALのユーザーやサッカーのサポーターから、どんな声が届いてますか?
以前、試合会場で弊社からサポーターの皆さんに、感謝の気持ちを伝える機会があったのですが、過去にお渡ししたビッグフラッグを引っ張り出して実際に掲げていただいたことがありました。弊社もそうですが、お互いに苦しい時期もありましたので、それを一緒に乗り越えてきたという気持ちを持っていただけるのは、非常にありがたいことだと思っています。
――今後、子どもたちのサッカーに関わっていくイメージやビジョンがありましたら教えてください。
サッカーに限らずですが一生懸命なにかに打ち込んでいる姿は素晴らしいと思います。スポーツはそれが分かりやすく伝わるので感動を覚える方も多いのではないかと思います。弊社としても、そういった方々を応援したい想いは変わらないので、今後もスポーツに関わる人達の応援を続けることができればと思っています。