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伸びる選手は道具も大事にする!プロのホペイロが語る夢を実現する方法

公開:2015年11月10日

キーワード:スパイク名古屋グランパス

日本で初めてプロのホペイロとなった名古屋グランパスのホペイロ・松浦紀典さん。今回は専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シュー メーカーコースで靴作りなどに励む現役の学生たち向けに開催されたトークイベントの様子をレポートします。プロとして活躍する憧れの大先輩を前に、学生たちは前のめりになって話に聞き入り、イベント終了後には松浦さんを囲んで多くの質問が飛び出しました。
 
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■ホペイロは母のような存在選手をサッカーに専念させる

監督が父、選手たちが子どもならば、ホペイロは母のような存在です。常に一人ひとりの要望に耳を傾けて、選手たちが手ぶらでグラウンドに来て手ぶらで帰れる、サッカーに専念できる環境作りを心がけています。欧州や南米ではホペイロがトップチームだけでなく下部組織の各年代のチームにいるほど重要視されていますが、日本はJクラブですら数えるほど。日本代表にもホペイロはおらず世界との差を痛感する一方で、まだまだ伸びしろのある分野だと思っています。
 
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松浦さんの手でスパイクは新品同様に蘇る
 

■スパイクに何倍も拘りを持つキングカズと本田圭佑

これまで様々な選手たちのスパイクを磨いてきましたが、人一倍スパイクに拘わりを持っている選手が二人います。キングカズこと三浦知良選手と本田圭佑選手です。本田選手は左右のサイズを微妙に変えるなど徹底的に細部に拘っていてプロ意識が非常に高いと感じます。サッカー選手にとってスパイクはF1カーのタイヤのようなもの。多くの選手たちが天候や芝の状況によってスパイクを履き替えるため、毎試合少なくとも一人につき3パターンを2~3セット用意して万全の準備をしています。
 
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松浦さんがメーカーと開発した手入れ道具
 

■チャンスは動いて待つこと、向上心を持てば常に成長できる

僕は昔から友人のスパイクを磨くの大好きでホペイロになりたいと夢見ていました。そして偶然にもサッカー場でホペイロさんに出会えたからこそ今があります。夢を見て、常に行動していたのでチャンスを掴めたのです。だから若い皆さんにも高い目標を立てて諦めずに歩んでほしい。僕は今の仕事に満足していなくて、たとえば、デパートに行っても靴売り場だけでなくキッチン売り場を覗いてみたりして常にスパイクのケアに使えるものはないかと探し回っています。向上心があれば必ず成長できます。頑張ってください!
 
 
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松浦紀典(まつうら のりよし)
名古屋グランパス所属。1993年にヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)で日本人として初めてプロのホペイロ(用具係)になる。スパイクをまるで新品のように蘇らせる技術はまさに職人技。多くの選手たちが信頼してスパイクを預けており、日本代表の本田圭佑選手や吉田麻也選手らは今でも日本代表のピッチで履くスパイクを松浦さんに預けてケアをお願いしている。
 
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