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サッカーで社会科の知識も身につける!『サッカー世界図鑑 ロシアW杯編』に込められた想いとは

公開:2017年12月21日 更新:2020年3月24日

キーワード:サッカー世界図鑑サッカー世界図鑑かるた知的好奇心考える

子どもにはサッカーも勉強も頑張ってほしい。だけど、サッカーは楽しそうにやっているのに勉強となるとあまりモチベーションが上がらないみたい...、どうしたら勉強も主体性を持って取り組んでくれるだろう。とお考えの親御さんも多いですよね。

好きな事、楽しいことには自分から積極的に取り組むものです。それならば、大好きなサッカーを通して「楽しく学ぶ」アイテムでお子さんの「もっと知りたい」を引き出してみてはいかがでしょうか?

「コロンビアでエメラルドがいっぱい採れるということを知って、すごいと思った」

これは、『サッカー世界図鑑かるた』を思う存分楽しんだサッカー少年の感想です。学校の授業で外国の歴史や産業を勉強しても、なじみのない外国の情報などなかなか頭に入ってきませんよね。

ところが、「いつもテレビで見ている大好きなハメス・ロドリゲス選手が生まれたコロンビアって、どんなところなんだろう?」というサッカー少年・少女の興味関心をひくことが出来れば、同国がエメラルドの一大産地だということを意欲的に学んでもらうことも可能なのです。

前回に引き続き、『サッカー世界図鑑 ロシアW杯編』『サッカー世界図鑑かるた』を販売する株式会社スクワッドの山田社長に、これらの商品に込められた想いを伺いました。

(取材・文:出川啓太、写真:サカイク編集部、新井賢一)

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<<前編:大好きなサッカーを通しての学習だから自然に覚える! 親子で遊びながら世界を学ぼう

■「サッカー」or「勉強」の2択はもったいない

山田社長は、最近のサッカー少年を取り巻く状況に違和感があると言います。

「最近は、小学5年生くらいで受験のためにサッカーを辞めて、勉強に専念する子どもが増えていると聞きます。中学受験のために勉強をするのはわかるのですが、11歳でサッカーか勉強かの二者択一を迫られてしまうのは、サッカーが好きで心も身体も伸び盛りの子どもにはもったいないことだと思います」

ずっとサッカーを続けたとしてもプロ選手になれるのはごく一握りの選手です。それならば、子どもの将来を考えて勉強に専念させるのは自然な事です。しかし、サッカーやスポーツが子ども教育や人生にあたえる影響をもう少し広げて考えてみてはどうでしょうか。

「確かにほとんどの子どもはサッカーを続けていても、プロサッカー選手になることは難しいのが現実です。でも、子どもたちがサッカーを続けるなかで、世界への興味を広げることができると思います。サッカーで触れた文化や知識がその後の人生に活きてくるはずです。受験のための勉強はもちろん大切なことですが、その為に、スポーツによる知性的な体験機会も失われてしまうとしたらそれはとても残念なことだと言えます。」

■サッカーでこれからの社会に必要な「リベラル・アーツ」を学ぶ

山田社長は「サッカーは新しいリベラル・アーツになり得る」と語ります。リベラル・アーツとは、「人間を自由にする学問」と言われ、幅広い知識を持ち多様な考え方やアプローチを理解して問題解決に取り組むための知性や教養を身につける教育です。

2020年には大学入試が大きく変わるなど教育改革が目前に迫っていますが、子どもたちが大人になり社会に旅立つときに役立つのは、これまでのような受験に向けて丸暗記した知識よりも、広い範囲の知識を組み合わせて主体的に問題解決策を考え実行する力ではないでしょうか。

「日本では中学、高校と進むにつれて教科が縦割りになっていくじゃないですか。特に理系、文系と分かれていきますよね。けれど、これからの社会はどんどん異なる分野の知識やスキルを掛け合わせて新しい価値をつくる流れになっています。例えば、ビジネスの課題をデザイン思考で解決するとか、市場調査を統計学と心理学で分析するとかが求められるようになってきました。スポーツについてもITと融合したデータ分析の分野やスポーツとグローバル教育とか、スポーツとリーダー教育など、今後様々な分野との融合で新しい価値を社会に生み出せる可能性があると考えています。今回、私たちが制作した『サッカー世界図鑑 ロシアW杯編』『サッカー世界図鑑かるた』も、サッカーを通して子どもたちの新しい知性を呼び起こすツールとして役立ててほしいと思って企画しました」

と、山田社長は、サッカー世界図鑑を作ろうと思ったエピソードを明かしてくれました。

「私たちが発行しているサッカー新聞『エルゴラッソ』の反響をTwitterで見ていたとき、小学生のお子さんと一緒に『エルゴラッソ』を読んでいるというお父さんの投稿をよく見つけたんです。大人向けのサッカー新聞をよく読んでくれているなと思いました。しかし、私自身がそうでしたが、子どものころは子ども向けの本よりも大人の世界をそのまま覗くくらいのほうが知的好奇心を唆られるものです。子ども用につくられたものは、子どもながらに内容の薄さを見抜くんですよね」

■あえて子供向けのテーマや表現にしなかった理由

今回の世界図鑑とかるたは子ども向けの商品ですが、表現やテーマを子ども向けにしないことをコンセプトにしていると言います。このこだわりには山田社長の原体験が関係しています。

「私は子どものころ、サッカー雑誌に1ページずつあったヨーロッパと南米の記事を読んでいただけで、サッカーチームの名前には都市名が付いているので、自然とヨーロッパの都市名なども覚えることができたんですね。当時は今より情報も少なかったのですが、少し難しい部分も出てくるけれど、サッカーへの関心が集中力につながり、まだ習っていない漢字を覚えたり、文章を読み取る力がついたり、記事に書いてある国の情景を想像したり...。サッカーを通してリアルな世界が垣間見える。この図鑑かるたはそんな思いで作りました」

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(図鑑とかるたを制作することになったキッカケ、これからのスポーツと教育についての熱い想いを語ってくれた山田社長)

■図鑑とかるたを見た子どもたちは、さっそく夢中に!

シンキングサッカースクール吉祥寺校の子どもたちに『サッカー世界図鑑 ロシアW杯編』『サッカー世界図鑑かるた』を体験してもらったところ、「わー、すごい!」「見せて!」と大盛り上がり。すぐにかるた取りが始まり、「あった」「お手つきしちゃった~」「ピラミッドってエジプトなんだ」と話しながら夢中になって楽しんでいました。

図鑑の方も「メッシかっこいい」「テトリスってロシアで生まれたの?」「ガウチョ文化ってなんだろう」と早速興味津々でページにくぎ付けになっていました。

最後に子どもたちの感想をご紹介します。

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こうたろう君
「僕はあまり国旗を知らないけどかるたをやって、スウェーデンやブラジルの国旗を知りました。僕はクリスマスの後に誕生日なので、その時にお父さんとお母さんに買ってくれるように頼もうかな」

しゆう君
「何回もかるたを繰り返すごとにいろいろなことを覚えて、取れる枚数も多くなりました。唐辛子は日本から韓国に伝わったという説があることを知りました

はると君
「かるたに好きなサッカーの写真が載っているところが楽しかったです。エジプトのピラミッドが世界7不思議だということを覚えました。いつも正月にかるたをやるんですが、今年はこのサッカーのかるたのほうが絶対いい」

りゅうせい君
「楽しかったしいろんなことがわかりました。ニュージーランドには羊がすごくいることとか」


子どもの好きなサッカーをベースに、外国の文化や歴史も「へぇー」と言いながら学んでいくことが出来る『サッカー世界図鑑 ロシアW杯編』『サッカー世界図鑑かるた』を贈って、お子さんの学びをサポートしてはいかがでしょうか。


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文:出川啓太、写真:新井賢一

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