サッカーを始めたばかりのお子さんの中には、試合におけるポジションやその役割を十分に理解していないケースが多いのではないでしょうか。
この記事では、小学生年代のサッカーではどんなポジションがあるのか、それぞれのポジションごとの役割について解説します。
サッカーを始めたばかりのお子さんやその保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
<目次>
1.小学生のサッカーは8人制
2.サッカーの主なポジション
・フォワード
・ミッドフィルダー
・ディフェンス
・ゴールキーパー
3.いろんなポジションを経験することが大切
4.まとめ
1.小学生のサッカーは8人制
小学生のサッカーの1番の特徴とも言えるのが、試合の人数が1チーム8人であることです。サッカーというとメンバーのことを「イレブン」と表現することもあるので、全年代が11人でやるものと思う方もいるかもしれませんが、小学生年代に関しては、全国大会含め8人で行われます。
これは、人数を少なくすることによってボールに触れる回数を増やすため、また、人数の少ないチームでも公式戦に出場しやすくするため、といった目的で日本サッカー協会が推奨して現在定着しています。
2.サッカーの主なポジション
試合の人数こそ異なりますが、小学生のサッカーにおいても、基本的なポジションは大人同様、以下のように分類可能です。
それぞれについて解説していきます。
フォワード
フォワードは、チームの最前線に立つ、最も攻撃的なポジションです。1番の役割はゴールを決めることです。一方で、近年のサッカーでは全てのポジションに置いて攻守に関わることが求められるため、奪われた後にすぐに前線から守備をするなど、守備面での役割も求められます。
サッカーで1番盛り上がるのは、ゴールが決まる瞬間です。そのため、子どもたちの中にはフォワードに憧れる選手も少なくありません。
一方で、フォワードのプレー次第でチームの勝敗が大きく左右されるため、シュートの上手な子、メンタルが強くてゴール前でも落ち着いている子などがフォワードに向いていると言えるでしょう。
ミッドフィルダー
ミッドフィルダーは、中盤のポジションのことを指します。チームの核となる位置でもあり、攻撃・守備両面に渡っての活躍が求められるポジションです。特に中央に位置するポジションは試合のコントロールを行う必要があります。また、時には自身で仕掛けゴールを狙うこともあるでしょう。
一方で、サイドの場合は攻撃の起点になることができます。中央の選手からパスを受け、サイドをドリブル突破し、クロスを上げる、もしくは中に切り込んで自分でシュートを打つなどの役割が求められます。
中盤の中央を務める場合、パスやシュート、ドリブル、そして守備とバランスよくこなせる選手が理想的です。また、サイドであれば、スピードのある選手、ドリブル突破のできる選手だとより多くのチャンスを作ることができるでしょう。
ディフェンス
ディフェンスは、守備を中心に担うポジションですが、時には攻撃に参加することもあります。最も大切なのは、相手にシュートを打たせないことなので、1対1に強い、体で当たり負けしない、競り合いに強いなど守備が上手な選手に向いているポジションです。また、時には体を投げ出してシュートをブロックすることもあるため、ガッツのある選手にも向いていると言えるでしょう。さらに、ポジション的に後方からピッチ全体を見渡すことができるため、ミッドフィルダーやフォワードの選手に対して指示の声を出すこともあります。そのため、声の大きさも重要なポイントだと言えるでしょう。
ゴールキーパー
ゴールキーパーは、サッカーの中で唯一手を使うことができるポジションです。ゴールの前にたち、相手のシュートをストップするのが1番の役割です。小学生年代の場合、背が高いことでキーパーとして有利になるケースが少なくありません。また、時には間近からシュートを打たれることもあるので、ディフェンダー同様、ガッツや勇気のある選手の方が向いているでしょう。そして、キーパーとしてプレーする以上失点することもあります。そう言った時でも、気持ちを落としてしまうのではなく、チームを鼓舞できるような選手の方が理想的です。
3.いろんなポジションを経験することが大切
小学生のサッカーにおいては、様々なポジションを経験することが重要です。それぞれのポジションをプレーすることで、その大変さや面白さに気づくことができるでしょう。キーパーに関しても同様です。背が大きいからという理由だけで、いつも同じ子がキーパーをするのは、望ましくありません。できるだけ多くの選手がキーパーを含め色々なポジションでプレーするのが理想的です。
4.まとめ
今回は、小学生のサッカーにおける各ポジションの役割について解説しました。小学生のサッカーは8人制なので、全てのポジションに置いて、攻守全体での関わりが求められます。適性はあるかもしれませんが、できるだけ多くのポジションを経験できるようにしましょう。