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サッカーのシミュレーションとは? 競技規則に基づいたシミュレーションの定義と反則行為

公開:2024年7月19日 更新:2024年7月20日

キーワード:シミュレーションファウルマリーシア

大した接触でもないのに自ら倒れこんで大げさに痛がって相手のファウルに見せる行為を「シミュレーション」と言います。

プロの世界でもシミュレーションをして相手にカードを出させようとしたり、PKを貰おうとする選手もいます。

ファウルを受けたふりをして審判を欺く行為であり反則行為であり、ルールにのっとって行うマリーシアとは異なるものです。

今回は反則行為である「シミュレーション」について解説します。

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<目次>

1.シミュレーションの概念
2.シミュレーションの目的と機能
3.サッカーにおけるシミュレーションの定義
4.シミュレーションの反則行為

 

シミュレーションの概念

シミュレーションとは、一般的には、現実には起こっていない出来事や状況を、あたかも起こっているかのように見せかける行為を指します。サッカーにおいては、ファウルを獲得する目的で、実際には受けていない、あるいは軽微な接触を大袈裟に表現することを指します。

 

シミュレーションの目的と機能

サッカーにおけるシミュレーションの主な目的は、以下の2点です。

  • 不正にフリーキックやペナルティキックを獲得する: 審判を欺き、有利な判定を得るために、シミュレーションは用いられます。
  • 相手にイエローカードやレッドカードを出させる: 相手選手に不利な判定を下させることで、数的優位を作り出し、試合を有利に進めることを狙います。

シミュレーションは、フェアプレー精神に反する行為として、FIFA(国際サッカー連盟)や各国サッカー協会から厳しく非難されています。

 

サッカーにおけるシミュレーションの定義

サッカーの競技規則では、シミュレーションは「不正行為」として明確に定義されています。具体的には、2023/24年版の競技規則 Law 12 - Fouls and Misconduct の中で、以下の行為がシミュレーションとみなされるとされています。

  • 接触がないにも関わらず、ファウルされたかのように倒れ込む行為
  • 軽微な接触を過剰に表現し、深刻なファウルを受けたかのように装う行為
  • 相手選手に接触されたと見せかけるために、自ら転倒する行為

 

シミュレーションの反則行為

審判がシミュレーションと判断した場合、以下の反則行為を取ることができます。

  • 反則行為を行った選手に対して、イエローカードを提示する (競技規則 Law 12 - Fouls and Misconduct)
  • 試合が停止している状態でシミュレーションを行った場合、相手に間接フリーキックを与える (競技規則 Law 12 - Fouls and Misconduct)

近年、VAR (ビデオ・アシスタント・レフェリー) の導入により、シミュレーションを見抜く精度が向上しています。VARは、審判が決定的な場面を見逃した場合や、明らかな誤審があった場合に介入し、正しい判定を導くためのシステムです。シミュレーションもVARの対象となっており、映像によってシミュレーションと判断された場合は、判定が覆される可能性があります。

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