第37回全日本少年サッカー大会決勝大会も、いよいよ本日の決勝を残すのみとなりました。これまで熱血応援を背に、ベスト4まで勝ち上がる大健闘を見せたのは三重県代表大山田SSSです。準々決勝では見事なカウンター攻撃で大宮アルディージャジュニアに勝利し、見事愛鷹への切符を勝ち取りました。準決勝鹿島アントラーズジュニアには0-4と敗れましたが、クラブチーム全盛の中、唯一の少年団チームとして頑張りを見せてくれました。
■熱血応援で見事ベスト4入り果たした大山田SSS
大山田SSSの応援を引っ張ったのは、保護者の神津善行さん。隣のピッチまで響き渡るような大きな声で応援をリードしていました。良いプレーの時は大きな賞賛の声を挙げ、ピンチの時には励ましの声を懸命に送っていました。準決勝は序盤から失点を重ねる苦しい展開でしたが、「楽しんで!」「諦めるな!」と声を挙げ、ハーフタイムでも「まだまだ諦めませんよ!」と神津さんは歌でチームを盛り上げました。残念ながら敗れた後も鹿島とエールを交歓し、選手たちには「三重県に胸を張って帰ろう!」と健闘した選手たちを励ましていました。
「子どもたちにこの場に連れてきてもらって、本当に感謝しています。その気持ちを込めて応援しています。この大会に来る前に1期生から34期生まで寄付金もいただいています。そうした人たちの思いも込めて応援しているのです」と語る神津さん。三重県大会を勝ち抜いた選手たち、そして支えてくれるOBの皆さん、そうした方々全てへの感謝の気持ちが熱い応援となったのです。
「準決勝までで唯一残された少年団ですから、一枚岩でやれている思いがあります。選手たちからも応援が嬉しいと伝わってきていて嬉しいです」と熱い思いを語った神津さん。
「親も楽しみたい」と神津さんが語った準決勝は敗れてしまったものの、楽しい応援で愛鷹のスタジアムを盛り上げてくれた大山田SSS。感謝の気持ちのこもった熱血応援、大声援に後押しされたチームの快進撃。共に大会を大いに盛り上げてくれました。
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取材・文・写真/小林健志