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"習い事感覚"の息子、どうすればやる気をもってくれるの!?

公開:2015年1月26日

キーワード:やる気サッカースクールトラウムトレーニング声掛け風間八宏

「あれ? うちの子、本当にサッカーやりたいのかな?」
 
公園で楽しそうにボールを蹴る子どもの姿をみて、地元のサッカークラブ(もしくはスクール)に入れてみたけど、いざチームに入ってみると、子どもからそれほどやる気を感じない。サカイク読者から編集部にそのような声が度々届きます。
 
少年サッカーのコーチに話をうかがうと、異口同音に耳にすることがあります。「子どもたちが、習い事感覚でサッカーをやっている」という言葉です。
 
もちろん、習い事自体が悪いわけではありません。これは、自分主体で「やりたいからやる」ではなく「やれと言われたから、来た」という受け身の立場でサッカーをする子どもたちが多いということを表現したものです。
 
4種(小学生年代)の登録チーム数は、1996年の8,864チームをピークに微増と微減を繰り返しているものの、2013年度の時点で8,668チームです。これはJFAが年度別登録数を記録し始めた1979年から、歴史的に4番目に多い数字です。小学生年代でサッカーをプレーするチーム数はここ20年で同じぐらい多いものの、「主体的にやっているかどうか」という数値化できない部分には、肌感覚で疑問点を感じるコーチが増えているということでしょう。
 
しかし、受け身の子に「主体性を持て」と言って身につくなら話は簡単です。実際は、多くのコーチが日々頭を悩ませている問題ではないかと思います。受け身の姿勢が、主体的な意志決定が随所で求められるサッカーというスポーツにおいて不利に働くことは言うまでもありませんし、なにより子どもの今後の人生においても決して良い結果は生まないでしょう。
 
風間八宏さん(川崎フロンターレ監督)監修のサッカースクール・トラウムトレーニングの内藤清志総監督は、そうした場合にはどう対応しているのでしょうか? (取材・文 澤山大輔)
 
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■教えられてサッカーをしてきた子どもを、どう変える?

「トラウムトレーニングは、通常クラスでは5歳から18歳までの男女というザックリした分け方で、かなり年齢層の違う子たちでも同じピッチに立たせています。2010年4月に発足した当時からこの分け方をしていて、説明会を受講してくれた親御さんたちも『スポーツって、昔は確かにこうだったよな」という思いで納得してくれていますし、スタンドでコミュニケーションを取ったりして不安を解消できているかなと思います。
 
習い事のスタンスで入ってくる子たちも、多くはないですがいます。そういう場合は、トラウムのように自ら考えることを重視する練習は違和感があるかもしれません。そういう子たちには、声掛けを工夫します。例えば、その子にボールが来たら一声掛けたり、練習の合間にすれ違うときに会話のキャッチボールをしたり。ボールを渡してトラップミスしたら、『ほら、そんなんじゃ試合で取られちゃうぞ。もう一回!』とか、うまくいったら『いいじゃないか、試合でも行けるぞ』とか。ちょっとした声掛けの質の差で、子どもは張り切るんですよね。それは実際に全ての選手に言えることで、それぞれの選手に対して適切な声掛けをできるよう心がけています」
 
じつは、こうした「自らやるのではなく、教えられてサッカーをしてきた」という課題は、決して子どもたちだけのものではないようです。内藤さんは2008年1月、風間八宏氏が筑波大学の監督に就任した当時から同大学のコーチをしていましたが、似たような課題を目にしていたようです。
 
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取材・文 澤山大輔

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