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遠隔で子どもたちの「シュートスキル」向上をお手伝い。サカイクスキル向上プロジェクトsupported by 日清製粉グループ

公開:2021年1月20日

キーワード:スキル向上長谷川太郎

■スキル向上プロジェクトsupported by 日清製粉グループ

2020年12月下旬、サカイクと日清製粉グループがコラボし「スキル向上プロジェクト」をオンラインで開催しました。

「スキル向上プロジェクト」は、元代表選手、Jリーガーを講師として派遣し、「チームをもっと強くしたい!」「スキルレベルに合わせた練習メニューが知りたい!」という課題を解決するお手伝いをしています。

今回参加してくれたのは、東京都荒川区を拠点として活動する女子チーム「FC LIGAR AZALEIA」の小学4~6年生のみなさんです。講師を務めてくれたのは、長谷川太郎さん。現役時代はFWとして、柏レイソルやヴァンフォーレ甲府で活躍し、J2日本人得点王にもなった選手です。

引退後は、ストライカーを育てる活動を行っている長谷川さんに「得点を決めるシュートスキル」をテーマに、トレーニングと実技をレクチャーしてもらいました。その様子を紹介します!

最初に長谷川コーチは、緊張の面持ちで画面の向こうにいる子どもたちに、あいさつをします。

「今日はみんなの課題を解決するために、日清製粉グループさんに協力していただいて、お手伝いをしに来ました。ゴールを決めるポイントを教えたいので、楽しんでトレーニングしましょう」

現役時代、ストライカーとして活躍した長谷川コーチは「点をとって喜び合うのはサッカーの醍醐味。ゴールを決めて、周りを喜ばせる選手になってほしい」と話し、オンライントレーニングがスタートしました。


■トレーニング(ウォーミングアップ)

最初のメニューはウォーミングアップを兼ねたジャンプ&ステップから。ドリブルでボールを運び、相手をかわしてシュートコースを作るときに、ステップ(足の運び)はとても重要です。

長谷川コーチは次のようにアドバイスを送ります。

「ドリブルで相手をかわすときに、地面から力をもらうと、素早くスムーズに動くことができます。まずはその感覚をつかんでもらいたいので、その場でジャンプしてみましょう」

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子どもたちは家の中という限られたスペースの中で、工夫してジャンプをしていきます。さらには実際のサッカーの動きに近い「反復横跳び」を通じて、左右に動くステップワークを身につけていきます。


■トレーニング①「シュートコースをつくる」動き

スクリーンショット 2021-01-13 14.34.23.png

「試合中、横にドリブルをして相手をかわすときに、足幅より少し遠いところに足をつくと、地面からたくさんの力をもらうことができます。その動きで相手をかわして、シュートコースを作りましょう」

さらに長谷川コーチは、とっておきのポイントを教えてくれました。それが「ボールの下側に足の小指を入れて、コントロールすること」です。

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「ボールの上や真横を足でタッチすると、コントロールをミスしたり、ボールが足から離れていってしまいます。そこで下側に足を入れて、小指でタッチすると、外側にボールを持ち出すときにコントロールしやすくなります」

長谷川コーチはそう言って、実演します。リズミカルな足さばき、ボールタッチはさすが元Jリーガーです。

「ステップを踏んでボールにタッチする、"タタン"というリズムを意識してやってみよう」

画面の向こうで実演する子どもたちに対し、長谷川コーチが個別にアドバイス。そのとおりにやってみると、動きがどんどんリズミカルになっていきます。長谷川コーチはその様子を見ながら「上手だね!ナイス!」と言葉をかけていきました。

ここからは、現役時代に得意だったフェイントを伝授。左右にステップを踏む動き、シザーズ(またぎフェイント)、ダブルタッチなど実演を交えながら、ポイントを解説してくれました。


■トレー二ング②シュートを決めるための体の向き

そしてお待ちかね、「シュートを決めるコツ」のレクチャーが始まります。

「シュートを決めるためには、GKとの駆け引きが重要です。僕は現役時代、GKにシュートコースを読まれないように、様々な工夫をしていました。そのひとつが『シュートを打つ直前まで、おへそを横に向けること』です」

そして、こう続けます。

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「相手をドリブルでかわして、おへそを正面に向けたままシュートを打つと、GKはどこへボールが飛んでくるかが予測しやすいです。そこでおへそを横に向けて、シュートを打つ直前までどこに蹴るかをGKに悟られないようにし、腰を回転させてコースを蹴り分けます」

■シュートを打つ時に大事なこと


長谷川コーチは「シュートを打つ直前に、間接視野でゴールの位置とGKの状況を見ることが大事」と付け加えます。

「しっかりと両目でゴールとGKを見ると、どこにシュートを蹴ろうとしているのかがわかりやすいので、相手に読まれてしまいます。そこでDFをドリブルでかわし、シュートを打つために軸足を踏み込んだ瞬間に、片目を使って間接視野でGKの動きを見ます。このときにしっかり見るのではなく、ぼんやりと全体を見ます。その状態で、GKが動いたら逆に蹴り、動かなければ最初に狙ったコースに蹴ります」

プロとしてたくさんのゴールを決めてきた長谷川コーチの"秘技"とも言える、シュートコースの作り方、シュートの打ち方を伝授してもらった子どもたちは、実演しながら解説する様子を真剣な眼差しで見つめていました。

長谷川コーチのトレーニングは90分で終了。とても内容の濃いトレーニングに、終了後の子どもたちは充実した表情を浮かべていました。

■イベントの様子

■長谷川太郎コーチからのメッセージ

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最後に長谷川コーチから子どもたちに、次のようなメッセージが送られました。

「僕は現役時代、練習と同じぐらい、食事を大切にしていました。調子がいいときに食べていたのが、ホットケーキです。青汁や豆乳、プロテインを混ぜて焼いていました。サッカーがうまくなるためには体作りが大切。運動するためのエネルギーも必要なので、しっかりと食事をとるようにしましょう。そして今回教えたことを、チームの練習や自主練でぜひ試してみてください」

今回はオンラインでしたが、実りのあるトレーニングになったようです。長谷川コーチは「今日はすごく楽しかったです。サッカーをやっていれば、いつかどこかで会う機会もあると思うので、そのときはぜひ声をかけてください」と笑顔で話し、トレーニングを締めくくりました。

長谷川コーチのレクチャーを受けた「FC LIGAR AZALEIA」の選手たちの、今後の成長が楽しみです!

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