テクニック
指導経験の浅いコーチ向け!編集部がおススメする個人スキルアップのトレーニングメニュー
公開:2021年4月 7日
「指導者を始めてみたけど、どんなトレーニングを行えばよいのか分からない」、「簡単にできる練習メニューが知りたい」という指導経験の浅いコーチの方に向けて、サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』で配信中の動画の中から、編集部がおススメする動画を2つ紹介します。
これから紹介する動画は、育成年代とくにサッカーをはじめるジュニア年代の指導において有効なトレーニングです。練習メニューも簡単なものが多いので、指導経験が浅いコーチでも参考にしやすい内容になっています。
「1対1」でボールを失わないスキルを身に付けるトレーニング
長きにわたり日本代表でも活躍した香川真司を輩出するなど、個の育成に定評があるFCみやぎバルセロナで監督を務める石垣博氏によるトレーニング。石垣氏は、「宮城県サッカー協会 指導部 サブチーフインストラクター」も努めており、指導者の指導にも実績がある方です。
「『1対1』はジュニア年代から強化しておくべきスキルだと思います」(石垣氏)
「1対1」でボールを失わないために「相手の動きによってコントロールを変える技術力」が必要ですが、まずは「ボールを使わない1対1の鬼ごっこ」を実施し、その後、「ボールを使った1対1の鬼ごっこ」へシフト。
ボールを使用しないという難易度の低いトレーニングで選手に「相手を突破する」成功体験を持たせてから、次のステップに移るというトレーニングの組み立てはとても参考になるでしょう。
▼このトレーニングの記事はこちら▼
1対1を突破するコツはDFの背中側に進むこと/香川真司を輩出したFCみやぎバルセロナの個人戦術の強化方法
2対1の状況を確実に突破するトレーニング
フットサル日本代表として長く活躍された稲葉洸太郎氏による「攻撃の再現性を高めるトレーニング」。
「攻撃のバリエーションを持つためには、まずポジショニングをマスターすること。そして、2人の関係性を身につけていくことが重要です」(稲葉氏)
トレーニングでは、まず2対1の状況から隣のグリッドへ移動する「2対1のボールポゼッション」を実施し、正しいポジショニング、2人の関係性を確認。その後、「2対1の突破」のトレーニングへとシフト。
稲葉氏は「ワンツー」、「パラレラ」という2つの突破方法を指導し、相手を確実に突破する方法を選手に伝えていきます。
サッカーの試合において2対1の突破は非常に大切なスキル(数的優位の状況でボールを失わない)ですが、この2つの突破方法はとてもシンプルなので、実績がしやすい内容です。
▼このトレーニングの記事はこちら▼
味方と連動して攻める際のポジショニングの身に付け方/ジュニア年代から攻撃の再現性を習得する練習方法