テクニック
指導経験の浅いコーチ向け!ジュニア年代から理解しておきたいボールキープと守備の基本トレーニング
公開:2021年4月22日
「指導者を始めてみたけど、どんなトレーニングを行えばよいのか分からない」、「簡単にできる練習メニューが知りたい」という指導経験の浅いコーチの方に向けて、「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」で配信中の動画の中から、編集部がおススメする動画を2つ紹介します。
今回紹介する動画は、ジュニア年代で抑えておきたいボールキープと相手へのプレッシャーのかけ方といった守備の基本を学ぶトレーニングです。体の使い方を確認する簡単な練習や、少人数でのトレーニングが中心の内容となっています。
ボールのキープ力を高めるトレーニング
前々回の記事でも登場したFCみやぎバルセロナで監督を務める石垣博氏によるトレーニング。
「サッカーには、どの年代においても接触プレーは必要です。しかし『体を当てろ』というコーチングだけでは、選手の理解には繋がりません。どのような段階を経て、選手に意識させるべきかを指導することが大切です。個人がボールをキープする技術を身につければ、試合で主導権を握りながら、優位に進めることができます」(石垣氏)
動画では、「軸ずらしのウォーキング」のウォーミングアップを取り入れ、身体を当てることに慣れさせる工夫を行い、「1vs1のボールキープ」の練習にシフト。
1vs1の練習では、「せーの」と互いに声を合わせて、タイミングをあわせてぶつかる方法やゴールを4つに設定する方法などバリエーション豊富に練習を行っているので、ボールのキープ力を高めるために、石垣氏の様々なトレーニング案は参考になるでしょう。
▼このトレーニングの記事はこちら▼
ボールを奪われないための身体の使い方/香川真司を輩出したFCみやぎバルセロナの個人戦術の強化方法2
守備の基本原則を学ぶトレーニング
FC岐阜のトップチームコーチを始め、ヨーロッパの指導者の通訳兼アシスタントコーチを務めるなど、グローバルな視点を持つ小島直人氏(大森FC)によるトレーニング。
動画では、「相手のパスコースの消し方」、「プレッシャーのかけ方」、「マークの受け渡し」という守備の基本を身に付けるトレーニングを実施していただきました。
「2vs1」の数的不利な状況のトレーニングで、小島氏は以下のようなコーチングで適切なプレッシャーのかけ方を選手にアドバイスします。
「真っ直ぐ守備側に近づくのではなく、もうひとりの攻撃側へのパスコースを切りながら、ボールを保持している選手に近寄っていこう」(小島氏)
選手がただボールに寄せに行くと、「突っ込むな」と言ったり、行かないと「奪いに行け」と言ってしまうことがあると思います。動画では、どのようにボール保持者に寄せて行き、ボールを奪うのかというコツを小島氏がコーチングしているので、守備の指導方法に悩んでいる方は、多くのヒントが得られる内容になっています。
▼このトレーニングの記事はこちら▼
ボールホルダーの選択肢を狭めるプレスのかけ方/ジュニア年代から理解しておきたい守備の基本トレーニング