テクニック
今年度の「全日本U-12サッカー選手権大会」に出場する7チームのトレーニング動画まとめ
公開:2021年12月10日 更新:2022年10月17日
今年も年末(12月26~29日)に鹿児島で開催される「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」。各都道府県代表のチームが出場しますが、全48チームのうち、7チームがCOACH UNITED ACADEMYで自チームのトレーニングを紹介しています。
今回の記事では、その7チームのトレーニング動画をまとめました。COACH UNITED ACADEMYに出演した今大会に出場するチームは、どんなトレーニングを行っているのか、この機会に振り返ってみましょう。
(※COACH UNITEDからの転載記事になります)
青森県代表「リベロ津軽SC」
青森県代表として5年連続「全日本U-12サッカー選手権大会」に出場するリベロ津軽SC。OBには、「第99回全国高等学校サッカー選手権大会」で準優勝を果たした青森山田高等学校で主将を務め、浦和レッズへ入団した(現:SC相模原)藤原優大選手が在籍していました。
頭を使いながら技術も向上させる指導を心がけているリベロ津軽SCでは、相手の逆をついてボールを回すスキルが身につく。ドリブルも取り入れた「とりかご」トレーニングを行っており、こちらのトレーニングを住谷学アカデミーダイレクターに実践していただきました。
▼リベロ津軽SCのトレーニングの詳細はこちら
青森県のジュニアチャンピオン「リベロ津軽SC」が実践する頭と技術を鍛える少人数トレーニング
埼玉県代表「レジスタFC」
激戦区の埼玉県を勝ち抜き、「JFA 第39回全日本U-12サッカー選手権大会」では、優勝を成し遂げているレジスタFC。COACH UNITED ACADEMYでは、中城勉監督にレジスタFCの特徴である「球際の強さを上げるトレーニング」をご紹介いただいています。
「理想としてはJクラブのように、パスをつないでクリエイティブに攻めて勝ちたい。でも、Jクラブと同じやり方をしても勝つことはできません。そのために球際であったり、目の前のプレーに全力を尽くすこと、激しさや勝ちたい気持ちを出してプレーすることを求めています」(中城氏)
動画では、強度が高く密度の濃いものが繰り広げられており、激しい球際の競り合いが行われているトレーニングを見ることができます。
▼レジスタFCのトレーニングの詳細はこちら
「勝ち抜く」術は1対1の強さ/球際の強さを上げるレジスタFC流トレーニング
神奈川県代表「川崎フロンターレU-12」
5年で4度のJリーグチャンピオンに輝き、三好康児や板倉滉、三笘薫や田中碧など日本代表にも選出される選手を育成してきた川崎フロンターレ。「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」では、優勝を果たしています。
トップチーム以下、ボールを止める・蹴るを大事にしており、U-10の冨田幸嗣コーチは「U-10では、ボールを運ぶ練習にこだわっています。ボールを運べる技術を身につけることが、止める・蹴るといったサッカーに必要な技術につながっていきます」と話します。
トレーニングではコーンドリブルやグリッド内でのドリブルなど、シンプルなメニューから、1対4などの対人プレーへと移っていく。ボールと体を操ること、体重移動のスムーズさ、技術のスムーズさがスピードを生むことなどを体で覚えるためのトレーニングが収録されています。
▼川崎フロンターレのトレーニングの詳細はこちら
奪われないボールの置き所と身体の使い方/「運ぶドリブル」を習得する川崎フロンターレU-10のトレーニング
山梨県代表「ヴァンフォーレ甲府U-12」
2016年のダノンネーションズカップ世界大会で準優勝した、ヴァンフォーレ甲府U-12。
オランダで指導の勉強をし、UEFA B級ライセンスを取得しているアカデミーダイレクターの西川陽介氏に「ハイプレッシャーの中でもボールロストしない『判断』と『技術』の習得」をテーマにトレーニングをご紹介いただいています。
動画では、「コンビネーションを使ったパス&コントロール」や「ボールの置所にこだわった4対1」など、判断と技術の習得が同時に行われるメニューが収録されています。
▼ヴァンフォーレ甲府U-12のトレーニングの詳細はこちら
ハイプレッシャーでもボールを失わないために / ヴァンフォーレ甲府U-12が実践する「判断」と「技術」の習得
岡山県代表「オオタFC」
技巧派を多数輩出する街クラブとして評判なのが、岡山県倉敷市と岡山市で活動を行うオオタFC。「JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会」では、グループリーグを負けなしで通過。ラウンド16では育成に定評があるサガン鳥栖U-12を3-0で下し、ベスト8進出を果たした実績を持ちます。
オオタFCは、アタッキングサードの個の仕掛けと、積極的に味方をサポートするポジショニングを大事にしており、U-12トップチームの指導を行う元Jリーガーの今井大悟ヘッドコーチにトレーニングを解説いただいています。
▼オオタFCのトレーニングの詳細はこちら
ボールホルダーを孤立させないサポートの動き/オオタFCのアタッキングサードを攻略するトレーニング
福岡県代表「福岡BUDDY FC」
ショートカウンターを得意とするスタイルで激戦区の福岡県を勝ち上がったのが、福岡BUDDY FC。
U-12を指導する村上将平氏は、「ショートカウンターは、チャレンジする守備が多いので、失点につながるミスも出ます。しかし、チャレンジすることで、自分の間合いや『ここまで行くと、裏を取られるんだ』といったことを、体験することが大切です」と話し、プレスに行くタイミング、ボールを奪う方法をどのように指導していくのかをご紹介いただいています。
▼福岡BUDDY FCのトレーニングの詳細はこちら
高い位置でプレスをかけるタイミングと判断/ショートカウンターからシュートまで持ち込むトレーニング
熊本県代表「ソレッソ熊本」
「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」で大会3位に輝き、翌年の同大会でもJリーグのアカデミークラブとの連戦を勝ち抜き、ベスト8まで進出し、大会関係者から高い評価を受けたソレッソ熊本。
清水エスパルスでレギュラーとして活躍する松岡大起選手を筆頭に技術力の高い選手を輩出しています。
COACH UNITED ACADEMYでは、「バイタルエリアで攻撃を前進させる正しいプレー選択と立ち位置」をテーマに、プレーの選択肢を広げるためのファーストタッチやボールへの関りについてを習得するトレーニングをU-12を担当する三角将行氏に実践していただいています。
▼ソレッソ熊本のトレーニングの詳細はこちら
プレーの選択を広げるファーストタッチと立ち位置/ソレッソ熊本のバイタルエリアで攻撃を前進させる練習法