テクニック
「第100回全国高校サッカー選手権大会」に出場した4チームのトレーニング・指導理論の動画まとめ
公開:2022年1月18日 更新:2022年10月17日
青森山田高校の優勝で幕を閉じた「第100回全国高校サッカー選手権大会」。各都道府県代表のチームが出場しましたが、全48チームのうち、4チームが「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」で自チームのトレーニングや指導理論を紹介しています。
今回の記事では、その4チームの動画をまとめました。どのチームも全国屈指の強豪校ですので、この機会にどんな動画が配信されているのかを確認してみてください。
群馬県代表「前橋育英高校」
第93、95回大会では準優勝、 第96回大会では優勝と常に全国上位の成績を残しているのが前橋育英高校。松田直樹や細貝萌(ザスパクサツ群馬)、金子拓郎(北海道コンサドーレ札幌)など、引退したOB選手も含めるとその数は100を超え、全国屈指のJリーガー育成校です。
COACH UNITED ACADEMYでは、なぜ、前橋育英高校はここまで多くの人材を輩出できるのか。同校で30年以上ものあいだ指導にあたってきた山田耕介監督に、高校サッカーにおける育成の秘訣をお話しいただいています。
「選手の本当のストロングポイントを見抜き、強みを活かした積極性を見逃さないこと。それらを褒めて気付かせ、さらに伸ばすことを大事にしています」(山田監督)
▼前橋育英高校サッカー部・山田耕介監督の育成論の詳細はこちら
圧巻のプロ輩出数。高校サッカーにおける育成の秘訣とは?
新潟県代表「帝京長岡高校」
酒井宣福(名古屋グランパス)や、小塚和季(川崎フロンターレ)など個性豊かなJリーガーも多数輩出し、見る者を魅了する攻撃的なサッカーを展開する帝京長岡高校。
今大会は、3回戦で桐光学園にPK戦の末、敗れてしまいましたが、第98、99回大会ではベスト4という成績を残しています。
COACH UNITED ACADEMYでは、帝京長岡高校のヘッドコーチと下部組織である長岡JYFCの代表を務める西田勝彦氏に、帝京長岡高校のサッカーの肝である「フィニッシュゾーンでのコンビネーション」を磨くためのトレーニングについて解説していただいています。
動画では、ゴール前での崩しに有効な「5人組のシュートトレーニング」や、動き出しやダイレクトプレーが強化されやすい「様々なパス&コントロール」といったトレーニングが収録されています。
▼帝京長岡高校のトレーニングの詳細はこちら
帝京長岡高校のフィニッシュゾーンでコンビネーションを高めるパス&コントロールとシュートトレーニング
富山県代表「富山第一高校」
2014年に行われた第92回大会で優勝を果たした富山第一高校。長年日本代表で活躍した柳沢敦や西村拓真(横浜F・マリノス)といった選手が在籍していました。
チームを率いるのは、プレミアリーグ「ウェストハム」で指導法を学び、2018年にはAFC proライセンスを取得した大塚一朗監督。大塚監督は、2022年度からモンゴル代表監督兼U-23代表監督への就任が発表されています。
COACH UNITED ACADEMYでは、高校サッカー界屈指の戦術家として知られる大塚監督が重要視する「バイタルエリアを攻略する攻守のトレーニング」についてトレーニングを紹介していただいています。
バイタルエリアを攻略する鍵になるのが、「14ゾーン」と呼ぶバイタルエリアでの崩し。
得点の9割が、ハーフコートを3×3マスの9マスに分割した際に、自陣から数えると14番目のゾーン(ペナルティーエリアの手前中央)を通過して生まれているとの分析から生まれた考え方です。
動画では、14ゾーンで攻撃を支配するための1対1やゲーム形式のトレーニングが収録されています。
▼富山第一高校のトレーニングの詳細はこちら
ハイプレスから素早い攻撃を展開する方法とは?/富山第一高校のバイタルエリアを攻略するトレーニング
熊本県代表「大津高校」
今大会でチーム最高成績となる準優勝を成し遂げたのが、熊本県の大津高校。巻誠一郎や植田直通(ニーム/フランス)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)など、これまで50名近くのJリーガーを輩出している全国でも有数の育成力を兼ね備えている強豪校です。
この育成力は、テンポよくトレーニングを進めることで内容が濃くなるのと、選手の集中力を最後まで維持することを目的とした平岡和徳総監督が唱える「100分間トレーニング」によって支えられています。
COACH UNITED ACADEMYでは、2020年度から平岡総監督の下で、指揮を執る山城朋大監督に大津高校が実践する100分トレーニングの全貌を紹介していただいています。
動画では、フィジカル・ボール・シンキングの向上を目指す基礎的なトレーニングから8人のサーバーを活用した応用的なトレーニングまで幅広いメニューが収録されています。
▼大津高校のトレーニングの詳細はこちら
50名近くのJリーガーを輩出した大津高校。100分トレーニングで3つの要素の速さと正確さを高める方法とは?