テクニック
サッカーコーチ初心者に!指導の勉強になるトレーニングを紹介
公開:2022年2月 9日 更新:2023年11月 1日
「指導者を始めてみたけど、どんなトレーニングを行えばよいのか分からない」、「簡単にできる練習メニューが知りたい」という指導経験の浅いコーチの方に向けて、サッカーの指導を学ぶことができる動画配信サービス『COACH UNITED ACADEMY』で配信中の動画の中から、編集部がおススメする動画を2つ紹介します。
これから紹介する動画は、育成年代とくにサッカーをはじめるジュニア年代の指導において有効なトレーニングです。練習メニューも簡単なものが多いので、初心者のサッカーコーチでも参考にしやすい内容になっています。ぜひ指導の勉強の参考にしてください。
「1対1」でボールを失わないスキルを身に付けるトレーニング
長きにわたり日本代表でも活躍した香川真司を輩出するなど、個の育成に定評があるFCみやぎバルセロナで監督を務める石垣博氏によるトレーニング。石垣氏は、「宮城県サッカー協会 指導部 サブチーフインストラクター」も努めており、指導者の指導にも実績がある方です。
「『1対1』はジュニア年代から強化しておくべきスキルだと思います」(石垣氏)
「1対1」でボールを失わないために「相手の動きによってコントロールを変える技術力」が必要ですが、まずは「ボールを使わない1対1の鬼ごっこ」を実施し、その後、「ボールを使った1対1の鬼ごっこ」へシフト。
ボールを使用しないという難易度の低いトレーニングで選手に「相手を突破する」成功体験を持たせてから、次のステップに移るというトレーニングの組み立ては、指導経験の浅い初心者のサッカーコーチにとっても参考になるでしょう。
初心者のサッカーコーチが指導の勉強をしていると、どうしてもボールを使ったトレーニングに注目してしまいがちですが、ボールを使わないトレーニングも大切なものです。
▼このトレーニングの記事はこちら▼
1対1を突破するコツはDFの背中側に進むこと/香川真司を輩出したFCみやぎバルセロナの個人戦術の強化方法
2対1の状況を確実に突破するトレーニング
フットサル日本代表として長く活躍された稲葉洸太郎氏による「攻撃の再現性を高めるトレーニング」。
「攻撃のバリエーションを持つためには、まずポジショニングをマスターすること。そして、2人の関係性を身につけていくことが重要です」(稲葉氏)
トレーニングでは、まず2対1の状況から隣のグリッドへ移動する「2対1のボールポゼッション」を実施し、正しいポジショニング、2人の関係性を確認。その後、「2対1の突破」のトレーニングへとシフト。
稲葉氏は「ワンツー」、「パラレラ」という2つの突破方法を指導し、相手を確実に突破する方法を選手に伝えていきます。
サッカーの試合において2対1の突破は非常に大切なスキル(数的優位の状況でボールを失わない)ですが、この2つの突破方法はとてもシンプルなので、実践がしやすい内容です。
初心者のサッカーコーチの場合、トレーニングの状況がイメージしにくいかもしれません。そのため、ぜひ動画と合わせて確認してみてください。よりトレーニングの内容や流れ理解でき、指導の勉強になるはずです。
また、初心者の場合、自身でプレー経験があったとしても、コーチとして指導中にどのような声をかければいいのかわからない人も多いでしょう。動画を見ることでトレーニング中にどのような声をかけているのかも理解できるため参考にしてください。
▼このトレーニングの記事はこちら▼
味方と連動して攻める際のポジショニングの身に付け方/ジュニア年代から攻撃の再現性を習得する練習方法