悪質なプレー、ファウルには警告が出されます。どのようなプレーが警告の対象となるのかを知っておくことは、選手として指導者として、大切なことです。
反則を『ファウル』として判断する為には、以下のような条件が必要です。
- 競技者によって犯される
- フィールド内で起きる
- ボールがインプレー中に起きる
競技者が次の7項目の反則を犯した場合、警告としてイエローカードが提示されます。
- 反スポーツ的行為
- 言葉または行動による異議
- 繰り返し競技規則に違反する
- プレーの再開を遅らせる
- コーナーキック、フリーキックまたはスローインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない
- 主審の承認を得ず、フィールドに入る、または復帰する
- 主審の承認を得ず、意図的にフィールドから離れる
交代要員または交代して退いた競技者は、次の3項目の反則を犯した場合、警告がされます。
- 反スポーツ的行為
- 言葉または行動による異議
- プレーの再開を遅らせる
警告(イエローカード)ではなく、退場(レッドカード)の対象となるファウルは次のようなものです。競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、次の7項目の反則を犯した場合、レッドカードが提示され、退場を命じられます。
- 著しく不正なファウルプレー
- 乱暴な行為
- 相手競技者またはその他の者につばを吐く。
- 意図的にボールを手で扱い、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する。
- フリーキックまたはペナルティーキックとなる反則で、ゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する。
- 攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言や身振りをする。
- 同じ試合の中で二つ目の警告を受ける。
退場を命じられた競技者、交代要員または交代して退いた競技者は、フィールド周辺及びテクニカルエリア周辺から離れなければいけません。
特に注意が必要なのは、『乱暴な行為』です。(ボールが)インプレーである、なしにかかわらず、フィールド内またはフィールド外でも起こり得ることです。また、全ての警告や退場は、相手競技者、味方競技者、主審、副審、その他の者に対して反則を犯した場合にも適用されることを覚えておいてほしいと思います。
以上が警告、退場となる行為です。これらに該当するプレーはしないように、フェアプレーの精神でプレーすることを心がけることが選手の成長、そしてチームの勝利につながります。ルールを正しく理解し、練習時から選手、指導者が意識をして取り組み、ワンランク上の選手、チームになることを目指しましょう!
取材協力:町田JFCジュニアユース アドバイザー 菊池正史
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取材・文/鈴木智之、写真/平間喬