あけましておめでとうございます。メンタルトレーニング・コンサルタントの大儀見浩介です。新年というのは、なにかを始めるにはうってつけの時期。そこで今回は「新年から始めるサッカーノート」と題して、日々の成長を感じ取り、やる気を高めるためのサッカーノート(練習日誌)の書き方について、お話ししたいと思います。
毎日、練習を頑張っているけどなかなかうまくならないなぁと悩んでいる人もぜひトライしてみてください。
■1月から12月までの目標を、ノートの最初のページに貼る
まずは1~12月まで、各月ごとの目標を立てることから始めましょう。そして、その目標を達成するために、どうすればいいかを書いていきます。大会や合宿などの年間スケジュールを頭に入れて、それに合った目標を立てていくと書きやすいでしょう。
(例)
1月
目標: 積極的にプレーする
方法:1試合に5本以上、シュートを打つ
2月
目標:決定力アップ
方法:練習後にシュート練習を10本、集中して行う
このようにして、12月まで書いていきます。ポイントは「10本」など、具体的な数字を記入することです。
1月から12月までの目標ができたら、それをノートの最初のページに貼ります。そして、毎月の目標を確認しながら、日々、ノートを書いていきます。
■毎日、3つの目標を立てて5点満点でチェック
毎日のノートには、心技体、3つの目標を立ててみましょう。
(例)
1月8日
心の目標:チームメイトにポジティブな声かけをする
技の目標:ファーストタッチで前を向く
体の目標:一つひとつのプレーを全力でする
練習終了後、これらの目標を達成できたか、5点満点で自己評価しましょう。そして、その理由を一言、書き入れてみてください。もしできれば、1ヶ月が終わったところで、5段階評価をグラフにします。そうすることで、心身の状態を確認することができます。
ここに紹介したのは、ごくシンプルな書き方のフォームです。
小学校高学年など、考えて書く力がついてきたら、
●その日の練習や試合で感じたこと
●反省、課題、良かったこと、楽しかったこと
などを書き入れてみるのもいいでしょう。
文章の最後は「明日もがんばるぞ!」や「もっとうまくなってやる!」など、前向きな言葉で締めくくるようにしましょう。
最後に、明日の心技体の目標を記入して、その日のノートは終わりです。
サッカーノートは強制ではなく、「もっとうまくなりたい」などのやる気を高めるもの。楽しみながら続けられるよう、自由に工夫して、自分だけのノートを作りましょう!
大儀見浩介//
おおぎみ・こうすけ
メンタルトレーニング・コンサルタント。東海大学体育学部にて応用スポーツ心理学を学び、サッカーだけでなく、新体操女子U18日本代表や教育、受験対策など、様々な分野でメンタルトレーニングを指導している。著書に「クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー 世界一わかりやすいメンタルトレーニング」(朝日新聞出版)、「心理戦術が日本サッカーを進化させる」(白夜書房)がある。公式HP『Mentalista』
【この記事を読んだ人にはこちらもオススメ!】
1
取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部(ダノンネーションズカップ2011より)