2012年3月20日(火)、千葉県佐倉市のフットサルプラス ユーカリが丘にて、サカイク主催のフットサル大会を開催しました。「自分で考えるサッカーを子どもたちに。」をスローガンとするサカイクでは、サイトでの情報発信だけではなく、その世界観を実現するための環境づくりにも取り組んでいます。その試みの一つが今回ご紹介する「サカイクカップ」です。
今回は、テスト開催として4チーム参加のリーグ戦を行いました。
■「子どもが自分で考え、チャレンジする」をサポート
大人が答えを与える、やらせるではなく、子どもが自分で考え判断し、チャレンジできるよう、以下の大会ガイドラインを設定しました。
【1】チーム、個人の目標設定と振り返りを実施
【2】試合中は、コーチ、保護者による選手への指示は禁止
【3】監督は大会後に必ずチームと選手に対して、ほめる言葉をかける
【4】全員出場を推奨
コーチの指示ではなく自分で考えて試合に臨めるよう、サカイク特製の「目標設定・振り返りシート」を準備。まず試合前に各チームで目標を設定してもらい、次に選手個人が自分の目標を設定します。そして試合後の振り返りで目標の達成状況と、その理由、今後に向けた取り組みを考察してもらいました。
※試合前に各自で目標設定
■コーチ、保護者は選手のチャレンジを後押し
また、サカイクカップは試合中における選手への“具体的な行動の指示”は禁止とし、コーチと保護者の方へは、コーチングガイドと、応援ガイドをそれぞれ配布。選手のチャレンジを後押しできるポジティブな声がけをお願いしました。
【コーチングガイド】※ポイントのみ抜粋1.まずは、子どもの状況を受け入れてあげましょう2.“なぜ?"を"なに?"に変えて質問してみましょう3.自分を主語にして伝えましょう4.プラスのコミュニケーションを心がけましょう5.結果ではなく努力した過程をほめましょう6.ポジティブな表現が成功の秘訣です7.子どもの目線に立ち、子どもの人格を認めてあげましょう
【応援ガイド】※ポイントのみ抜粋1.試合ではすべての子どもを応援してあげましょう2.調子の良いときも、悪いときも勇気づけてあげましょう3.指導者やチームリーダーの指示を尊重してあげましょう4.レフリーはインストラクターとみなしましょう5.結果ではなく過程や、子どもが努力したことをほめてあげましょう6.試合が終わったら楽しかったか、聞いてあげましょう7.忘れないでください。サッカーをするのは、あなたの子どもです
今回参加いただいたチームは、普段から選手の自主性を尊重された指導をされているため、選手達は試合中もよく声をかけあいながらプレーしていました。
しかし、試合が進んでいくと課題も。得点差が大きく開いた試合や、拮抗した試合でミスから失点を許してしまった時、選手たちの思考が停止してしまい、そのままズルズルいってしまうケースも。こういった場面で、どう選手に気づきを与えてあげられるかは、考えていかなければなりません。
大会後は、チーム、選手一人ひとりの良かった点をコーチに書き出してもらい、振り返りMTGで発表してもらいました。表彰式では、チームの中で最も考えチャレンジした選手を選んでいただきボールをプレゼント。「チャレンジすることへのモチベーションにもつながるので、この取り組みはよかった」とあるコーチも話されましたが、選手はとても嬉しそうでした。
今回はテストで行なった「サカイクカップ」。いろいろな課題も見つかりましたが、今後も改良を重ねながら、こういった機会を増やしていきたいと思います。もし、みなさんもこんな取り組みをしているよ!などありましたら、ぜひ教えてください。
【今回ご協力いただいたチームのみなさん】
●優勝:HSV B
●2位:HSV A
●3位:千代田ライガーSC
●4位:ハーティーズ
【2012サカイクのサマーイベント】
サカイクでは、子どもが自分で考え判断し、チャレンジできる環境と、子どもにやる気や自信を与えるコミュニケーションの場を提供していくため、2012年夏、下記のイベントを開催します!
“成功体験”を通し「自分で考える力」を身に付ける
チームのコミュニケーションを向上させることで思考の質を高める
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