以前ご紹介して反響をいただいた「アインシュタイン式論理脳ドリル」。今回は、新たな書籍『自分からやる子になる! アインシュタイン式子供の論理脳ドリル』の発刊を記念して、サカイクバージョンの論理脳ドリルを作成してもらいました。
脳を活性化させるためには興味があることが一番! というわけで、アインシュタイン式“サッカー”論理脳ドリルを早速やってみましょう。
■ロッベン、カバーニ、リベリー? 今度の論理脳ドリルはサカイク仕様!
論理脳ドリルの解き方は以前詳しく説明していますが、この問題はなおと君の背番号を知るために、5つ並んだヒントをひとつずつ解いていくことから始まります。最初のヒントは「ロッベンを好きな人は真ん中にいる」。先日、日本代表とも対戦したオランダ代表のエース、ロッベン選手のことを好きなのは誰でしょう? この答えを下の表に当てはめていきます。
表に当てはめると、「好きなサッカー選手」の真ん中が、あのロッベン選手ということがわかります。
次にヒントの2番、ウルグアイ代表のストライカー、カバーニ選手のファンの背番号は4番と書かれています。「カバーニ? どこ? 4番? 背番号のどこに入れよう」順番通りに解いていくと、ここでもう行き詰まってしまいます。
これから問題数が増えて上級編になればなるほど重要になっていくのですが、この問題は解けるところからどんどん解いていかないと、いっこうに前に進めないようにできています。「順番に段階を踏んで」ということを、「1から順番に」と解釈してしまう人には一生解けない問題で、脳の柔らかさ、発想力のひらめきを持たなければ、なかなか先へは進めません。
この問題ではカバーニ選手にはとりあえずお待ちいただいて、ヒントの3番目を先に解いていきます。
■柔軟な発想力を育てながら、連鎖して一気に「わかる」快感ドリル
「リベリーを好きな人は10番の左どなり」
さぁ、フランス代表の押しも押されもせぬ最重要選手、リベリー選手に憧れている子は、「背番号10番の左どなり」にいます。もしリベリー選手を好きな子が右端にいたら、背番号10番がどこにも入らなくなってしまいます。というわけで、リベリー選手が好きな子は左端、そしてロッベン選手が好きな子の背番号は10番ということになります。ここでお待ちいただいていたカバーニ選手の話を思い出すと「カバーニ選手が好きな子の背番号は4番」ですから、すでにロッベン選手が真ん中に陣取っているので、カバーニ選手のファンなのは右端の子となり、一気に3つの枠が埋まります。
ここまで来ればあとは連鎖して解いていけます。4つ目のヒント「かいとくんの背番号は8番」ですから、リベリー選手が好きで、背番号が8番なのが“かいと君”。「しゅんくんはかいと君のとなり」ですから、しゅんくんはロッベン選手を好きな背番号10番。
最終的に答えの「なおとくんの背番号」は『4番』だということがわかります。
ひとつのヒントが連鎖して問題がどんどん解けていくとき、子どもの脳には確実に変化が起きています。できる→楽しい→もっとやりたい! このサイクルを作り出せば、子どもたちは放って置いても自ら考えて、どんどん前に進んでいってくれるでしょう。
今回はサカイク用にサッカー問題にアレンジしてもらいましたが、これが意外にミソだったりします。子どもにとっては「好き」という感情がとても大切です。大好きなサッカーに関わる話、大好きなお父さんと、大好きなお母さんと一緒に楽しく解いていく。この感覚が論理脳ドリルの効果を一層高めます。「ロッベンってこの前出てたでしょ? あの速い選手」「オランダ代表のユニフォームってオレンジだったよねぇ」そんな会話を親子でかわしながら、一緒に問題を解いてみてはいかがでしょう?
肩慣らしを終えた次回は中級編、上級編を一気に。サッカーにも役立つ脳の鍛え方も一緒に学べますよ!
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取材・文/大塚一樹 取材協力/東邦出版 写真/サカイク編集部(ダノンネーションズカップ2013より)