しつもんメンタルコーチの藤代圭一さんは、かつて小学生年代の子どもたちのサッカーコーチでした。先日、開催した「しつもんサッカーカレンダー無料講習会」で、彼は自身の過去をこのように告白しています。
「ぼくはひどいコーチでした。試合に負けると反省会を開き、シュートをはずした子どもを『なんでシュートを外したんだ』と問い詰め、判断を誤り相手にボールを奪われてしまった子どもを『なんで簡単にボールを失うんだ』と責めました。そうすると、子どもたちはだんだん俯くようになり、なかには涙を流す子や、次から来てくれなくなる子もいました」
藤代さんは講習会の参加者に問いかけます。
「このように"なんで"と声かけたとき、子どもからどのような答えが返ってくると思いますか?」
あなたが普段、子どもに"なんで"と問いかけたときに、どのような返答がありましたか? あなたの隣にいる旦那さん、あるいは奥さんと思い起こしてみましょう。
■あなたの"なんで"は、子どもの本心を隠してしまう
「なんで片付けないんだ」
「なんでご飯を残したんだ」
親であれば、誰もが一度はこのような問いかけをした経験があるはず。そのとき子どもからどのような答えが返ってきましたか? 藤代さんの場合、サッカーを教えていた子どもたちからこんな答えが返ってきたそうです。
「だって、味方のパスが悪いんだもん」
「だって、周りに味方がいないんだもん」
「"なんで"と声をかけると"だって"が返ってきます。"だって"とは、つまり言いわけです。それを受けて過去のぼくはこう言うんです。『なんで言いわけするんだ』と。子どもから言いわけを引き出している犯人はぼくなのに。ひどいコーチです」
あなたにもこのような経験、ありませんか? かつて子どもだったとき、あなたは"なんで"と問われてどのように思いましたか? 親になったいま、もう一度思い返してみましょう。あなたは子どもに言いわけをさせたいわけではなく、子どもを助けてあげたいだけのはず。ならば、あなたにできることは、持っている答えを子どもに伝えることではなく、子ども自身が持っている答えを引き出してあげることです。
「では、子ども自身の答えを引き出すにはどう声をかければ良いか。良いしつもんをするコツは"どうすれば"をつけることです。過去のぼくが教え子たちにしていた声かけの"なんで"を"どうすれば"に置きかえてみましょう」
「どうすれば、シュートが入っただろう?」
「どうすれば、ボールを奪われなかったかな?」
そうすると子どもからこんな答えが返ってきます。
「しっかりとトラップしてから、ゴールを見てからシュートを打てばよかった」
「周りをみて、相手がどこにいるのか確認しておけば奪われなかったかも」
なぜシュートを外したのか、なぜボールを奪われたのか、その理由と打開策を自ら考えた子どものプレーは変化していくものです。藤代さんは言います。
「いまぼくは"Why(なぜ)"を"How(どのようにすれば)"にしました。"How"は子どもの考える力を伸ばします。みなさんも、ぜひ"How"のしつもんを実践してみてください」
卒団記念や進級・進学のプレゼントにもオススメ!
「考えてうまくなる しつもんサッカーカレンダー」予約受付中>>
※4月はじまりだから学校生活にピッタリ!
※限定1,000セットの予約販売
※3/15(日)までにご予約いただいた方は送料無料!