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お父さんコーチや少年団にオススメのトレーニング特集
プレーの選択肢を増やすボールの持ち方!「さらしのドリブル」で相手の間合いとタイミングを外す練習法
公開:2024年11月 7日
サッカーの指導を学ぶことができる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、指導経験の浅いコーチに向けて、U-8~U-10年代を指導する際の参考になる動画を配信中だ。
今回のテーマは「状況に応じて使い分けるドリブルスキルと判断力を磨く練習法」。講師はFIBRA FC(北海道札幌市)でコーチを務める、平山将望氏だ。現役時代はFリーグの湘南ベルマーレフットサルクラブでプレーするとともに、指導者としても活動。引退後は地元に戻り、子どもたちの指導を行っている。
FIBRA FCは静岡学園出身の代表が作ったクラブで、個人のテクニックを伸ばすことをコンセプトに指導を行っている。今回は「ドリブルの技術を試合で活かすために、どうすればいいのだろう?」と悩む指導者にとって、必見の動画になっている。(文・鈴木智之)
ドリル練習で「さらしのドリブル」を身に付ける
最初のテーマは「実戦で役立つ、ボールの運び方」。まずは「ドリブルドリル」を通じて、ボールコントロールと周囲を観ることにアプローチしていく。
設定としては、コートの中央にコーンをひし形に設置。その周りを動く形でドリブルしていく。最初は前にドリブルし、その後、横にドリブル。まずは右足のみで行い、平山コーチは「ゆっくりでいいよ」「ボールタッチのリズムは変えないように」とアドバイス。
さらにドリブル中、「お腹は前方に向けること」を意識させていく。平山コーチは「慣れてきたらスピードを上げる。ボールを触るテンポを上げよう」といった声掛けで、子どもたちの集中力を高めていった。
続いて「前と横の運びを意識する」と説明し、「ひし形の真ん中におへそが向くようにしよう」とデモンストレーション。コーンに対して、円を描くようにドリブルすると、おへそは中心を向く。そしてコーンがなくなった瞬間にスピードを上げることを徹底。
ほかに、横にドリブルをする「さらしのドリブル」についても言及し、「サイドステップの中でボールがついてくるイメージ」と話し、以下のような説明でわかりやすく伝えていく。
「試合中はボールをさらして、相手の足が出てきたところで速くかわしたい。サイドステップをしているときに、地面から浮いている時間が長いと速く触れないので、細かく踏もう」
さすが元Fリーガーだけあり、デモンストレーションの技術が高く、説明もわかりやすい。このあたりの様子は、ぜひ動画で確認してほしい。
相手との「ずれ」を生み出し攻撃優位な状況を作る
2つ目のトレーニング。テーマは「相手の変化を見てプレー選択する」。ここでは「1対1」「1対1+1」「2対2」を行っていく。
平山コーチは「プレッシャーが少ない状況から成功体験を積ませ、相手を見てプレーを変えられるようにトレーニングしていきます」と狙いを説明し、「1対1」のトレーニングがスタートした。
設定としては、グリッド内で攻撃側がボールを持ち、守備側に向かい合って立つ。攻撃側は左右どちらかのグリッド横辺から出て、ゴールへシュートを狙う。守備側がボールを奪ったら、反対側のゴールにドリブルし、シュートを目指す。
ここで平山コーチが言及したのが「1つ前のトレーニングを活かして、ボールをさらすこと」と「しっかり相手を観ること」。
「よーいどんをしたら、ゴールに近い分、DFが有利になる。でも、相手とズレを作った状態でよーいどんをしたら勝てる」と説明し、ボールと体を動かして、相手が反応したら逆をつくことをわかりやすく解説していった。
次は「1対1+1」。設定は同じで、攻撃側が左右どちらかのゾーンにドリブルで入ったら、味方を使ってもOK。2対1で反対側のゴールを目指す。
続いて「サポート側の選手の動きを見て、進行方向を決めても良い」というルールにチェンジ。適切なコーチングにより、子どもたちのプレーが良い方向に変わっていく。このあたりの変化は動画で確認してほしい。
最後の「2対2」は設定、攻め方ともに、1つ前のトレーニングと同じ。ただし、攻撃側のサポート役に対するマーカーは、おへそを相手の方に向けてスタンバイする(首を振って背後を観るのは良い)というルールだ。
攻撃のサポート側は、ボール保持者に対して呼ぶ、アクションを起こすといった意思疎通をしながら、連携して突破を目指す。
トレーニングが進むにつれて、難易度が上がるとともに、実際の試合に近づいていく。
平山コーチのデモンストレーション、コーチングに加えて、トレーニングメニューの発展のし方についても注目して観ていただくと、より理解が深まり、日々のトレーニングに導入しやすくなるだろう。ぜひ動画を繰り返し観て、参考にしてほしい。
【講師】平山 将望/
中学時代は北海道札幌の【 FIBRA FC 】でプレー。
その後、高校を卒業しアルゼンチンに渡り1年間プレーする。
帰国後は、フットサル選手に転向しP.S.T.C. LONDRINA-湘南ベルマーレフットサルクラブで5年間プレーした。※U-23Fリーグ選抜に選出
フットサル選手に転向と同時に指導者キャリアをスタートし、P.S.T.C. LONDRINAで10年間、育成年代を指導したのちに、地元北海道札幌に帰り、現在はFIBRA FCの育成コーチとして、小学生、中学生の指導にあたる。
〈保有ライセンス〉
JFA公認サッカーB級ライセンス
JFA公認フットサルA級ライセンス取得中
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