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サカイクおすすめ!自主練グッズ特集
キックがうまくなるコツは「腕」の使い方。理想的なキックフォームに導くトレーニング
公開:2022年6月27日 更新:2022年10月17日
子どもたちのプレーでよくある悩み。それが「うまくキックができない」です。ボールが飛ばない、狙ったところに蹴ることができない、強いシュートが打てない......。
そこで今回は、東京都の強豪クラブ、JACPA U-10の子どもたちに『メトリクスフォーム』を使った、正しいキックフォームを身につけるためのトレーニングを実施してもらいました。
指導をするのはタニラダーでおなじみ、元日本代表FWの谷真一郎さんです。はたして、子どもたちのキックに変化は生まれたのでしょうか?(取材・文 鈴木智之)
前回:1分でこんなに変わるの!?子どもたちもビックリしたトレーニングマットの効果
■キック力や精度の向上にも使える「メトリクスフォーム」
50歳を超えてもなお、しなやかな足の振りから、強烈なシュートを放つ谷真一郎さん。タニラダーを使ったアジリティ向上、スピードアップのトレーニングに加えて、キックの指導もしています。
今回、子どもたちのキックフォームを向上させるため、秘密兵器として持参したのが『メトリクスフォーム』です。
『メトリクスフォーム』は、体幹(インナーマッスル)の一部であるローカル筋を活性化させるためのトレーニングマットです。ローカル筋とは背骨に付着した筋肉で、代表的なものに多裂筋、大腰筋、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋などがあります。
メトリクスフォーム
体幹筋の中で最も速く活動を開始すると言われていて、ローカル筋が活性化すると、身体の土台・軸の安定、コンタクトプレーの強化、姿勢の安定、怪我防止など、様々なメリットがあります。
今回のテーマは「キック力、キック精度の向上」ということで、キックが苦手な子をピックアップし、メトリクスフォームを使って改善していきます。
■足だけで蹴るのではなく、上半身と下半身のつながりを意識
まずは対面パスでいつものキックを確認
まずは向かい合って対面パスから。ボールに力がうまく伝わっていないのか、緩いキックになってしまっていました。
子どもたちの様子を見た谷さんは、次のようにアドバイスを送ります。
「速いボールを蹴るためには、足のスイングスピードを上げることが大切です。足だけで強く蹴ろうとしても、足の先端のスピードは上がりません。キックの際は全身を使うことがポイントで、ボールを蹴るときも、腕などの上半身を使って足を振ることで、足の先端のスピードが上がります」
そう言うと、足だけで蹴るときと、上半身を含む、体全体を使って蹴る時の違いを実演。元日本代表選手だけあり、綺麗なフォームで、スイングスピードの速いキックを見せてくれました。
谷さんによるお手本のキック
「腕がうまく使えると、キックがスムーズになります。上半身と下半身のつながりでボールを蹴りましょう。パスを届ける味方が近くにいるときは動きが小さくなり、遠くにいるときは、動きが大きくなります」
ボールは正直なので、力を加えたとおりに飛んでいきます。ボールを飛ばす距離が変わっても、基本的な体の使い方は同じ。あとは足のどこにボールを当てるかを考え、蹴り分けていきます。
ここからはメトリクスフォームに乗り、上半身と下半身を連動させるキックフォームを身につけていきます。谷さんが手本を見せ、子どもたちが真似していきます。
■周りから見てもはっきりわかるほど、キックの球質が変化
腕を使いながら自分で一番バランスがとれる振り方をさぐっていく
「どのへんに手を上げるとバランスがとれるか、感じながらやってみよう」
子どもたちはメトリクスフォーム上で、上半身と下半身を連動させながら足を振っていきます。1分ほど動きを繰り返し、ローカル筋に刺激を入れるとともに、フォームを身につけたところで、キックに取り掛かります。
谷さんの「力を入れて蹴らなくていいよ。上半身と下半身の連動を意識して、リラックして蹴ろう」というアドバイスのもと、見違えるような球質のキックが、次々に繰り出されていきます。
チームメイトのキックの変化に見学していた選手たちもビックリ
JACPAの鈴木コーチからも「良くなったね!」と声がかかり、見学していた子どもたちからは「いつもあんなに強く蹴れないのにすごい!」など、驚きの声が聞こえてきます。
それを見た子どもたちから、「僕もやりたい!」という声があがり、急遽全員でメトリクスフォームに乗り、正しいキックフォームの練習をすることに。
「大切なのは上半身と下半身の連動。体を弓のようにしならせて、リラックスして蹴るとスイングスピードが上がるよ。メトリクスフォームに乗って足を振ることで、手と足がつながっているかどうかを確認しよう」
谷さんのアドバイスとメトリクスフォームの効果で、子どもたちから、力強いキックが放たれていました。
■子ども自身が体の動かし方に目を向けるきっかけに
練習後、さとしくんは「メトリクスフォームに乗って、キックの技術が高まった。インステップで蹴るときに、内側に引っかかってしまう感覚があったけど、ボールの真ん中を蹴れるようになった」と変化を話してくれました。
けいたくんも「最初は力んでいたけど、力を抜いて蹴られるようになった。手を上げて、足を速く振れるようになった」と成長を実感した様子。
JACPA東京U-10の鈴木宏輝コーチも、自らメトリクスフォームを体験し、「こんなにも違うものなのかと驚きました」と目を丸くします。「自分の体で体験できたのが良かったです。これは、やってみないとわからないですね。子どもたちのキックも変わりました。メトリクスフォームを使うことで、どう体を動かせばいいのか、子ども自身が目を向けるきっかけになったと思います」
今後、JACPA U-10ではメトリクスフォームを活用していくそうで、子どもたちのさらなる進化が楽しみです!
■JACPA東京FCでのトレーニング映像はこちら
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詳しい情報はこちらから>>
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