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日本代表MF柏木陽介が教える「ゲームメーカーに必要な5つのテクニック」
「正しい状況判断」のために周りの状況を確認する
公開:2017年6月12日 更新:2021年1月27日
浦和レッズの柏木陽介選手のプレースタイルは「ゲームメーカー」と呼ばれます。誰よりもボールに触って、ゲームのリズムをつくり、決定的なチャンスを演出する——。そんな選手になるためには、何を身につければいいのか。柏木選手が大事にしていることをアドバイスします。
今回は周りの状況をよく把握することで自分が次にどこへパスを出すべきか、どこでパスを受けるべきか、どこに走りこむかを判断する「次のプレーのための準備」について。サッカーではボールを持っている時間は非常に短いのです。ボールを持っていないとき、どれだけ良い準備ができているかが、ボールを受けた時の良いプレーにつながるのです。(文:北健一郎、写真:松岡健三郎)
■パスを受ける前に首を振って逆サイドを見る
サッカーの試合で何より大切なのが状況判断です。試合の流れが目まぐるしく変化していく中で、どれだけ良いプレーを選択できるかが、その選手の戦術理解度となります。
そうした中で良い判断をするためには、まず周りの状況を正確に把握する必要があり、周りの状況がどうなっているかで、次に自分が選択するべきプレーが決まります。
そのためにはまず周りをよく見ることです。特にボランチやトップ下など、中盤の中央では把握するべき範囲がかなり広く逆サイドまで見ておく必要があります。
しっかりと首を振って、常に周りの状況を把握する癖をつけましょう。
■相手と距離があるときのコントロールの基本
1.首を振って周りの状況を確認しています
2.フリーの状態なことがわかったので、パスを要求します
3.パスが来たらボールを見てコントロールに集中します
4.あらかじめ確認しておいたスペースの方へコントロールします
サッカーではボールを持っている時間より、持っていない時間の方がはるかに長いのです。その時間の中でどれだけ良い準備ができているかが、ボールがきた時によりプレーができるかへ直結します。ボールがないからといって、ただ突っ立ってみているだけでは、いざボールが来た時にいいプレーができません。ボールを持っていない間の"準備"で勝負は決まるのです。
【柏木選手のアドバイス】
首を振って周りの状況を確認するのは、ボールが来る前でなければいけません。ボールが来てから周りを確認していては、相手にすぐに寄せられてしまいます。事前に確認して、コントロールしてからどのようなプレーをすべきかイメージしておきましょう。
次に、背後にいるマークを首を振って牽制する方法をご紹介します。
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文:北健一郎、写真:松岡健三郎
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