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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2019

スペインでは完全非公開のバルサ・カンテラのトレーニングを日本の子どもたちに! U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ事前情報

公開:2019年8月29日 更新:2019年9月30日

キーワード:U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジカンテラスペインバイエルンバルサバルサアカデミーバルセロナワーチャレ

日本のジュニア選手たちに世界の強豪と戦うチャンスを提供してきたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジが、今年も8月29日から9月1日までの4日間、大阪で開催されます。2013年に参加12チームで始まり、翌2014年には16チームに拡大し、2017年には24チームと初回の2倍となりました。

日本全国の子供たちに均等にチャンスが与えられるような環境を作りたいという思いから、昨年は会場を大阪に移しての開催となりました。そして第7回を迎えた今年も大阪で開催。今大会はFCバルセロナをはじめ、バイエルンなどの強豪クラブも参戦。全32チームで戦います。

大会開幕の前日28日(水)、会場でもある大阪府・OFA万博フットボールセンターでは、前日来日したFCバルセロナのカンテラ(下部組織・インファンティルB)の選手たちが、日本のバルサアカデミー(福岡、葛飾、奈良の3校)の選手たちと公開合同トレーニングを行いました。
(取材・文・写真:貞永晃二)

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バルサの選手と日本のアカデミー選手が合同トレーニング。本国ではカンテラのトレーニングは完全非公開

 

■スペインでは完全非公開のバルサ・カンテラのトレーニングを日本の子どもたちに

スペインでは完全非公開であるバルサ・カンテラのトレーニングが見られるという滅多にない機会でしたが、強い風と雨にたたられる悪天候ということもあり、見学者はバルサアカデミーから参加した子どもたちのご家族がほとんどだったのは少し残念でした。

そんな中、インファンティルBのアルベルト・プッチ監督らの指導で合同トレーニングが始まりました。バルサと言えば、ロンド。日本では鳥かごとも呼ばれる練習です。円になって9人でパスを回すところへ、3人グループが3組待機します。

1組目が走り込み、ボールを奪いに行きます。パスを回す9人はそのままで、3人セットの守備者が入れ替わっていくという練習でした。そして、回す側と奪う側が役割を変えるというものでした。さすがの美しい人工芝も大量の雨が水たまりとなって、ボールが止まってしまうため、みんなとてもやりにくそうでしたが、カンテラの選手たちの強いキックが印象的でした。止める、蹴るは基本中の基本なのです。

次は、ピッチ半分を使い、ゴールを置きGKも配置し、ゲームに近い練習です。5人グループを3つ作り、フリーマンが1人。それぞれのゴールは赤ビブス、青ビブスの5人が守ります。青ビブスと黄ビブスが赤のゴールを攻め、赤ビブスと黄ビブスが青のゴールを攻める。つまり黄ビブスは両方のゴールを攻める形です。

見ていてバルサらしいと感じたのは、GKが頻繁にビルドアップに参加することでした。うまく前進できないとき、GKに戻してそこからサイドを変えるというプレーが幾度も繰り返されました。スペインと日本の違いはあっても、バルサのスタイルが徹底されていることが感じられました。


■バルサの特徴はボール支配だけじゃない、ボール奪取のうまさを見せつけた練習試合

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大雨で足元が良くないなかでも止める、蹴るなど基本スキルの高さを見せつけた

 

練習の最後はバルサ・カンテラ対日本のバルサアカデミー3校の選手たちによる練習試合でした。大会が11人制ですので、ここでも11人対11人です。葛飾校、福岡校、奈良校の順に対戦しました。バルサは選手全員を入れ替えます。アカデミーの選手たちは日頃鍛えた技術、戦術でバルサの選手たちに果敢に向かっていきますが、3試合ともほぼバルサが支配しました。

日本のアカデミーの中にもキラリと光るテクニックでスルスルとかわしていく選手もいましたが、バルサは肝心なところでは激しい当たりを見せて奪い返し、なかなかシュートにまでは持ち込ませてくれません。

一方、バルサは高い技術と視野の広さでも差を見せつけます。ゴールに迫っていく場面はジュニア年代とは思えない迫力です。選手たちの動きはミニ・スアレス、ミニ・ブスケツ、ミニ・アルバ、ミニ・ピケという感じで、クラブとしてのスタイルがトップから育成年代まで浸透していると感じました。

■海外勢はバイエルンも参戦

U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジは、今年からFIFAワールドカップと同じく参加チーム32チームになりました。海外から10チームが来日し、全チームが「国際試合」を経験できるのです。

スペインのこの年代はまだプレシーズン。バルサはこの大会から7人制から11人制に移行しますが、4連覇をかけて挑む今大会で最も注目を集める存在であることは間違いありません。

29日の初日、バルサはベガルタ仙台ジュニア、JFAトレセン大阪U-12、大和ハウスFUTURES(監督は元日本代表・岩政大樹さん)と対戦します。

今年はドイツの名門バイエルン・ミュンヘン、アフリカからのナイジェリア選抜初の女子チームであるJFAトレセン大阪女子U-12なども見どころです。

日本の子どもと海外勢の違いに注目するのも発見があるかと思いますが、何より本気の戦いがみられる国際試合です。ぜひ会場のOFA万博フットボールセンター、万博記念競技場、ガンバ大阪グラウンドに足をお運びください。

 

【入場無料】大会会場へのアクセス>>

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▼これまでの大会の記事はこちら
【2018年】3連覇狙うバルサが日本チームに大苦戦
【2017年】「ソルティーロ世界選抜」躍進の影に本田圭佑の哲学
【2016年】バルサ選手のふるまいに世界中が大絶賛
【2015年】バルサに勝った東京選抜が見つけた世界との差
【2014年】バルセロナに0-9で負けたチームが学んだこと
【2013年】久保建英選手が「バルサの選手」として出場

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取材・文・写真:貞永晃二

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