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連載第4回では「個々のキラッと光る部分を探そう」をテーマに、「初心者コーチ&ボランティアコーチ 5つの心得」の一つをシンキングサッカースクールヘッドコーチ・高峯弘樹さんに話してもらいました。最後の心得は「コーチもクリエイティブになろう」です。(取材・文 木之下潤)
【初心者コーチ&ボランティアコーチ 5つの心得】5.コーチもクリエイティブになろう
■選手同様、コーチも考える習慣を身につけるべき!
クリエイティブな選手を育てよう。
その合言葉のもと、ジュニア年代にかかわるすべての監督やコーチが子どもたちにサッカーを指導しています。その捉え方は「オン・ザ・ピッチやオフ・ザ・ピッチにかかわらず、状況に応じて自分で考えて行動し、プレーすることができる選手を育成する」というものです。
だから、あらゆるコーチが選手に「いま、どんな状況? 考えて!」と言葉を投げかけ、答えが返ってきたら「じゃあ、どうしたらいい?」と自分なりの行動やプレーを決断させるように促すのです。
サッカーにかかわっている間、子どもたちはずっと考え続けています。ただ、考え続けることは選手たちだけに求められることではありません。高峯コーチは「子どもたちよりも先に、コーチが考えられる人間になる必要がある」と語ります。そうでなければ、選手に「どうすればいいのか?」を問うことはできないからです。
子どもたちの姿は、ある意味、監督やコーチの写し鏡でもあります。目の前の子どもたちが考えてプレーできていなければ、きっとコーチも考えずに行動していることでしょう。
「連載4回目のテーマ『個々のキラッと光る部分を探そう』と重なる部分もあるのですが、選手一人ひとりに目を向けて個性を見つけることはコーチが考えている証でもあると思うのです。
初心者コーチであろうが、ボランティアコーチであろうが、指導を行う以上は選手たちに対して前のめりである必要があります。子どもたちに興味を持つからこそ、一人ひとりに目を向けて考えるのです。
この子は何が得意なのかな?
この子はどんな特徴があるのかな? …etc
前のめりになれば、自然にいろんなことを学ばなければならないことに気づきます。子どもたちを『うまくしてあげたい』と思うから『どんなトレーニングをしたらいいのか?』『どんなふうに練習を構成したらいいのか』と悩み、試行錯誤するのです。
毎回、一つでも選手たちができるものを増やしたら、指導者も『次はどんな引き出しを増やしてあげようか』と必然的に工夫するはずです。これが指導者にとってのクリエイティブな部分です。常に選手に興味を抱き続けることが、監督やコーチにとって考える習慣化に結びつくのです」
取材・文 木之下潤
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