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不安定で不確実な社会を生き抜くスキルの身につけ方
10年後の社会を生きる子供たちに必要な「賢さ」、教育改革で求められる「見えない力」の伸ばし方
公開:2019年1月30日 更新:2019年2月14日
2020年に大学受験改革を象徴とする大教育改革を控える日本では、この年を契機に〝賢さ〞の中身が大きく変わります。
これからの子どもたちには、親世代が経験しているような、記憶力や知識を基に「正解」早く見つけ出したり、テストの点数を競うだけではなく、いろいろな人を納得させられる答えを自分で導き出す思考力が問われます。
本連載では「自分で決められる賢い子供 究極の育て方」(KADOKAWA)から、10年後の社会を賢く生き抜くために、子どもたちが身につけておくべきスキルについてお伝えします。
■「見えない力」「数値化できないスキル」は後天的に身につけられる
2020年の教育改革。受験のシステムが変わるだけなら、「テクニック」で対応できますが、先に社会が大きく変わり、それに合わせるために学習の目的自体を大きく変えようとしている今回の改革には、小手先のテクニックは通用しません。
学校教育が変わるか変わらないか、教育改革が成功するかしないかにかかわらず、時代の変化は待ったなしで進んでいきます。
またAIやIoTなどの技術の普及により「10~20年後には49%の職業が機械に取って代わられる可能性がある」とも言われてます。もはや良い学校を出て、良い会社に入ったから安泰とは言えない時代になっていることは保護者のみなさんも感じているのではないでしょうか。
不確実で不安定で、明るいと思っていた一寸先がすぐ闇になってしまうような時代に適応し、サバイブしていくためには、子どもの頃からそれ相応の準備が必要です。
しかし親世代の常識では測れなくなっている未来の「正解」。
子供たちにどんなスキルを身につけさせたらいいのかよくわからないのが現状ではないでしょうか。
グローバル化の波が押し寄せ、情報があふれる社会では、何が正しい情報で何が正しくない情報なのかを自ら取捨選択しなければなりません。
さらに、目的を達成するためには何が必要で、誰に協力を求めどのように行動を起こしていくのか、自らの意思が求められます。
そこで求められるのが「ライフスキル」です。
ライフスキルとは、WHO(世界保健機関)が各国の学校の教育課程へ導入を提案している考え方で、「人生で起こるさまざまな問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」と定義されています。
学力テストなど数値化され目に見えるスキルと違って、数値では測れないので「非認知スキル」と呼ばれますが、スキル=技術なので、親の学歴や経済力、生まれ持った資質や才能、特質ではなく、後天的に習得が可能なのです。
社会が大きく変わり、基本的な学力だけでなく、プラスアルファ(思考力や問題解決力)など総合力が求められるこれからの社会。自分で考え、自分で決めて行動することがより重要視されていくのは間違いありません。
子どもたちがよりよく次代を生きるための〝力〞を「どう伸ばすのか」を次回から詳しくご紹介します。
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