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- どこまでがサポートでどこからが過保護ですか?
お子さんが学校やサッカーに行くとき、忘れものをしていることに気づいたら、あなたはどうしますか?
忘れものを届けにいきますか?
あるいは、お子さんが道をあるいているとき、つまづいて転んだとしたら、どうしますか?
起き上がれるように手を貸しますか?
それは、本当にお子さんのためでしょうか。子どものサポートは親の役目です。しかし、サポートが過ぎるとそれは過保護になってしまいます。サポートと過保護、その境界線はどこにあるのでしょうか? サッカー少年・少女のお父さんお母さんが実践すべき、子どものサポートの仕方を、FCバルセロナのキャンプやスクール運営などを手掛ける浜田満さん(株式会社アメージングスポーツラボジャパン代表)に伺いました。(文 浜田満 構成 北健一郎 コンテンツ提供 徳間書店)
■ちょうどいいサポートのさじ加減とは
子どもの成長に積極的に関わっていこうとすると、往々にして起こるのが、子どものために何でもやってあげようとするあまり「過保護」になってしまうことです。親のサポートは必要ですが、私の考え方は、子どもの代わりに親がやるというのとは違います。
さじ加減は、「できること+ほんの少しの新しいこと」です。 例えば、新しいサッカーチームへ行く時に、親が送って行くと思います。もちろん場所にもよるのですが、子どもがひとりでその場所に行けるようになれば成長だと言えるとします。では、この子がひとりで行けるようにするには、どうすればいいか。
いきなり放り出して、ひとりで行って来いと言いますか? そこにはまず、心理的にひとりで行く不安があります。次に行き方そのものが分からない。つまり、いくつか乗り越えなければならない壁があります。
■日々ほんの少し新しいことに挑戦させる
では、どうしてあげるのが良いのでしょうか?
まず、はじめに一緒に行く時に、行き方、見るべきサインなどを一緒に確認し、「今度から(もしくはそのうち)ひとりで通うんだよ」と言いながら、一緒に行きます。次に行く時には、子どもが自分で行っていて、親は連れて行ってもらっているというような形で「次は、どう行くの」というような形で子ども自身が誘導しているような行き方をします。そして最後に可能であればですが、最後の電車に乗り込むまで一緒に行きます。行き方が分からないという不安と、ひとりであるという不安を少しずつ乗り越えさせるのです。
こういったやり方はすべてのことに応用できます。サッカーのトレーニングでも、勉強でもそうですが、自分ができることの確認により、安心感、自信を担保できる体制を維持しながら、日々ほんの少し新しいことに挑戦させるのです。
子どもは少しでも新しいことができるようになると嬉しいですから、できた時には思いっきり褒めてあげることが重要です。そうしていくことによって、できることが少しずつ増えていき、そのうち新しいことにチャレンジしていく習慣がついてきます。
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文 浜田満 構成 北健一郎 コンテンツ提供 徳間書店
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