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「しつもん」を少し工夫するだけで、子どもはグングン成長する!

子どものためにも、まずはあなたの心を満たしましょう

公開:2014年8月 1日 更新:2019年7月 9日

キーワード:コミュニケーションコーチングトレーニングメンタルリラックス子どものやる気悩み

子どもたちとのコミュニケーションを活発にしてさらに深めるためのしつもん力を高める連載の第二回は、質問をする側について、『しつもんメンタルトレーニング』コーチ、藤代圭一さんと一緒に考えます。
 
「子どもたちに質問をしましょう!」と言われても何を聞いたらいいかわからない。どう聞けば答えが返ってくるの?
 
サッカーの試合のあとや練習のあと、家で何気ない会話をしているとき。子どもたちが何を聞いても話してくれない、反応がうすい。そんなお悩みのお持ちのお父さんお母さん、原因は意外なところにあるかもしれません。自分の胸に手を当てながら、お読みください。
 
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取材・文/大塚一樹 写真/田川秀之
 
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■『魔法の言葉』よりも大切なこと

 
「いい質問をするためにはどんな言葉をかけたらいいでしょう?」
 
小・中学校、高校などの教育機関、スポーツクラブで『しつもんメンタルトレーニング』を行う藤代さんは、教師、指導者やご両親からこんな質問を受けることが多いそうです。
「みなさんこれが絶対正解! というフレーズを求めているのだと思いますが、第1回でご紹介したように、どの子どもにも当てはまる正解があるわけではなく、答えを誘導、限定しない範囲の言葉なら、質問の声がけは『どうだった?』『どういう風に思った?』など、ごく普通の言葉で構わないんです」
 
子どもが成長する『魔法の言葉』を求める人は多いのかもしれませんが、子どもたち一人ひとりをしっかり見てあげることが大切で、絶対的な魔法の言葉があるわけではないと藤代さんは言います。
 
「言葉、フレーズよりも、声をかけるお父さん、お母さんの心理状態や状況の方が大切なんです」
「うちの子はなかなか意見が言えなくて」
「質問しても答えられるような子じゃないから」
 
子どものせいにしてしまうのは簡単ですが、その前に質問した人、つまりあなたの質問の仕方はどうだったでしょう? 言葉やフレーズにはこだわる必要はありませんが、お子さんとの会話が成立しない、深まっていかない、コミュニケーションがとれないという問題の多くは、親の側にも責任があることが多いと言います。
 

■あなたのコップの水、満たされていますか?

 
「もちろん責任と言っても、何か悪いところがあるとか、問題を抱えているということではありません。考えてみて欲しいのは、質問しているとき、自分はどういう気持ちだったかということです」
 
少し心理テストのようなことをしましょう。
 
ここに空のコップがあります。このコップに水が入っているとしたら、水はどれくらい入っていると思いますか?
 
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