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子どもに自信がつく!サカイクキャンプWINTER2018特集

「ぼくは下手だから」なんて遠慮はいらない!下手こそサッカーを"本気"で楽しむべき

公開:2018年12月 3日 更新:2018年12月 4日

キーワード:コミュニケーションサカイクキャンプライフスキル自信

「ぼくは下手だから、ドリブルしないで早く味方にパスを出そう」

「ぼくは下手だから、あまりパスが来なくても仕方ない」

「ぼくは下手だから、うまい○○君にパスを出して決めてもらおう」

自分のプレーに自信を持てず、そんな風に遠慮してしまう子どもが多くいます。あなたのお子さんはどうでしょうか? 積極的にボールに関わってますか?

毎年多くのサッカー少年が参加し、サカイクの考えを実践するサッカー合宿「サカイクキャンプ」の高峯弘樹ヘッドコーチはこう言います。

サカイクキャンプ『ぼくは上手くないから......』とどこか遠慮がちにプレーする子たちと接する機会があります。でも、そう思いながらサッカーをしている限り、その子はサッカーの本当の楽しさを知ることはできません」 

高峯コーチは、だからこそ、子どもたちと関わるコーチがそのことを伝えてあげる必要があると言います。今回は、遠慮がちな子どもが本気でプレーするようになる方法を教えてもらいます。(取材・文 サカイク編集部)

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■本気でプレーすると、なぜ楽しいのか?

「サッカーを本気でプレーすると、ゴールを決めたときに喜びの感情が爆発します。相手からボールを奪えると嬉しくなります。そういった経験を一度すると、またそれを味わいたいという欲求が出てくるのが人間です」

またゴールを決めてあの感情を味わいたい。そう思うから練習も試合も一所懸命に取り組めるようになります。

「子どもたちは成功体験を積み重ねること、つまりゴールを決めたり、相手からボールを奪ったりすることで成長します。そして成功するためには失敗を積み重ねなければいけません。だからこそ、下手くそでも積極的にボールに関わって失敗を繰り返すべきなのです。そうしなければ、成長はありません」

ところが、サッカー少年たちは失敗することを恐れています

「ぼくのミスが原因でゴールを決められてしまった」

「シュートをはずしたらコーチから怒られた。もうシュートを打ちたくない」

「ここでドリブルして奪われたらまた怒られるんだろうな。パスしておこう」

子どもがそう思ってしまうのは、そういった感情を強く記憶しているからです。これは、周囲の大人にも責任があるのではないでしょうか。

サカイクキャンプでは、そういった負の感情を持たずに、子どもたちに成功体験をひとつひとつ積み重ねてもらうことを心がけています。ぼくらコーチの役割は、子どもが成功するためのヒントを与えてあげることです」

成功することでサッカーが楽しくなる。楽しいから一所懸命になれる。
もう一度、成功する快感を味わいたいから、成功するためにどうすればいいかを子ども自身が考えるようになる。

サッカーを本気でプレーすることは、自分で考える力を育てることにもつながるのです。

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■遠慮気味の子どもが積極的になるコーチング術

もちろん、ドリブルやパスなどの技術は大事。しかし、反復練習でドリブル技術が向上しても、それを試合で生かせないとサッカーを楽しむことはできません。

「ぼくは高校や大学のサッカー部で監督をしていたこともあるのですが、ある程度のスキルは持っているが、真剣勝負の場で勝利に貢献できない、試合に出場させられない、そういった選手をたくさん見てきました」

高峯コーチが、高校や大学サッカー部を指導していて「小学生年代にこれだけは伝えておいてほしい」と感じたこと。それが、「攻守においてのサッカーの目的を理解させて、その事に対して本気で取り組むこと」でした。

ドリブルでいくら相手をかわしてもゴールを奪えなければ意味はなく、いくら身体を鍛えても相手からボールを奪えなければ意味はありません。そのことを理解してピッチ上で表現できる選手はほんの一握りだと高峯さんは言います。

サッカー選手のベースとなるのが、本気になることです。本気になることができなければ、いくら技術があっても選手として伸びません。そのことに気づかせてあげることがサカイクキャンプでのわたしの役割だと考えています」

では、具体的にサカイクキャンプのコーチたちは、子どもにどのように接しているのでしょうか?

「攻撃の目的はなんだっけ?」

「あと10センチ寄せたらボールを奪えたんじゃないかな?」

「その体勢でボールを奪えるかな?」

大切なのは、このように質問を投げかけてあげることです。それも、攻撃のときは"ゴールを決めるために"、守備のときは"相手ボールを奪う"という目的に沿った問いかけです。

決して、「もっとボールを奪いにいけ」「一所懸命ボールを追いなさい」と、子どもの選択を強制するような声をかけてはいけません。それこそが、子どもを遠慮させてしまう原因です。

「サッカーというスポーツは、目的がしっかりと設定されたスポーツです。攻撃であれば"ゴールを決めること"、守備であれば"ボールを奪うこと"が目的になります。その目的をしっかりと伝えてあげて、そこに向かう姿勢を子どもが示したらしっかりと認めてあげること。それこそが大人の役割だと思います」

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【サカイクキャンプWINTER2018】
●関西会場(大阪):U-10クラス、U-12クラス
2018年12月26日(水)~12月28日(金)
●関東会場(箱根):U-10クラス、U-12クラス
2019年1月4日(金)~6日(日)

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