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13日、第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝が行われた。
リーグ戦とナビスコ杯で今年すでに2つのタイトルを獲得したガンバ大阪と、天皇杯や昇格プレーオフでトーナメントの勝負強さを見せてきたモンテディオ山形の対戦。G大阪は開始からいきなり試合を動かした。4分、ロングボールに競り勝ったFWパトリックのつなぎをFW宇佐美が拾い、一度はGKに弾かれたもののこぼれ球を押し込み先制する。
山形は開始からラインを上げて積極的なプレッシングを仕掛けるが、G大阪の長短を織り交ぜたパスに翻弄され的を絞れない時間が続く。すると22分、コーナーキックからG大阪がカウンターを発動。宇佐美が長い距離をドリブルで運びパトリックへスルーパス。ファーストタッチは若干ミスになるが、後方に追う形の山形DFは対応できず。余裕を持ってシュートをねじ込み追加点を決めた。
後半に入ると流れが変わる。山形は再三ボールを失っていた左サイドの伊東を替え船津を投入。しばらくはG大阪のチャンスが続くが、FW山崎に替えてFW林を投入すると攻撃がスムーズに。FWディエゴの行動範囲が広がり、ボランチの脇のスペースを上手く使いチャンスを生み出すようになった。
山形の攻撃が実ったのは62分。左サイドからクロスを上げると、2度のディフレクションの後、MFロメロ・フランクのもとへ。これをダイレクトで蹴り込み、ついに1点差に詰め寄った。
そのまま山形ペースで時間が進むが、82分にアクシデント。山形DF山田が足をつらせてしまい負傷退場。交代枠を使い切っていたため、山形は10人でプレーする。これで生まれたスペースを活かしたのが宇佐美だった。85分、後半はすっかり沈黙していたエースは、ペナルティエリア手前でボールを受けると右足を振り抜く。これがDFに当たりコースがかわってそのままゴール。決定的な3点目が生まれた。
その後は山形も反撃に出る体力が残っておらず、そのまま試合終了。G大阪がJリーグ史上2チーム目の三冠を達成した。
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