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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
ついていけないからサッカークラブをやめたい息子の気持ちを尊重すべきか悩む問題
公開:2017年11月15日
■子どもを信頼し、安心感を与えることがやる気につながる
※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません
とはいえ、好材料もあります。
息子さんはクラブでのサッカーはやめたいけれど、フットサルスクールは続けたいと言ってます。きっとサッカーが嫌いなわけではない。好きなのだと思います。
この「サッカーが好き」という気持ちが、本当の「スポーツを続けていく土台」なのです。クラブをやめて、もし、ひとりでゲームばっかりやっているような状況になるようであれば、そこでまた親子で話し合ってください。
「いや、放課後は、もっと友達と遊びたい」といえば、それでいい。その都度、意思を尊重しましょう。
この「尊重する」態度は、非常に重要です。
よく、ママたちから「やる気スイッチを押すにはどうしたらいいですか?」という質問を受けますが、「好きなようにさせてあげて」と答えます。
「お母さんは、僕に任せてくれる」「僕は信用されている」「僕の気持ちをわかってくれる」という安心感が、今の時代を生きる子どもにとっては一番のガソリン。やる気になるエネルギーになります。
「何かやりたいことがあるなら応援するよ。自分の好きにすればいいよ」
私の近くに、いつもそう言ってにこにこ笑っているママ友がいます。5人育てていますが、みんないい感じに育っています。
実は子育てはそんなに難しくないのかもしれません。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
文:島沢優子
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