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■子どもたちのために意識すべき「プレーヤーズファースト」の概念
※写真はU-12ワールドチャレンジの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません
そもそもお父さんコーチがいるということは、民間クラブではなく、少年団のような任意のクラブなのでしょう。
日本の少年サッカーの中でもっとも多い形態ですが、なかでは二極化が進んでいる印象です。
どんな二極化かと言えば、サッカーに対する意識で分かれます。
意識の高い人たちが集まっているところは勝利第一ではなく「みんなで楽しく」「全員出場」「全体の底上げ」の三つを目指します。
そうでないところは、「やるからには勝利を目指す」「実力主義」「わがチームからJリーガーを」といったものでしょうか。
Jリーグが始まって「プレイヤーズファースト」や「オープンマインド」という概念が届けられても、それらはボランティアで運営されている町クラブには完全に浸透していないようです。
ただし、正しく転換できない責任をボランティアコーチだけに押し付けるのは間違っていると私は思います
保護者のみなさんは「我慢するしかない」と被害者の顔になるのはやめませんか。
みなさんが「みんなでつくる、みんなのクラブ」をもっと意識すれば、互いに高め合えるはずです。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
文:島沢優子
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