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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
もう、ありえないことだらけ!下の子がいるのに当番を配慮してもらえない問題
公開:2018年2月28日
■自分で自分を苦しめないで。うまく誰かにサポートしてもらおう
※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません
最後の三つめ。
「監督や他コーチに相談しても何も変わらないのであてにもできません」の一文も気になりました。
「あの人もダメ、この人もダメ、旦那もダメ」と、自分への支援の幅をご自身で狭めている傾向はありませんか? 相手にわかりやすく自分の状況を説明し、うまく支援を取り付ける工夫をしてみませんか。つまりは問題解決能力です。
障害を持ちながら小児科医になった「車いすに乗った医師」である熊谷晋一郎さんがこんなことをおっしゃっています。
「自立は、依存先を増やすこと。希望は、絶望を分かち合うこと」
「依存する」という行為は一般的に歓迎されないニュアンスですが、子育てのサポートしてくれる人をたくさん増やす努力をしてみてください。
周囲とコミュニケーションを図らずに無理に動くことは、本当の自立ではありません。
旦那様と絶望を分かち合っていますか?そうやって両親が希望を作り出している家庭なら、お子さんは安心してサッカーを楽しみ成長できます。子どもたちのためにも、夫婦の関係性をよりよきものにしてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
文:島沢優子
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