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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
小1が挨拶できず話も聞けないクラブはおかしいか問題
公開:2019年2月 6日 更新:2019年2月20日
■温かく見守る目が多いほど子どもはまっすぐ育つ
例えば私たち大人の仕事では、アウトルックは大事な要素です。類似したものの過去のデータを算出し、そのビジネスが上手くいくかどうかを予測します。が、ビジネスと子育ては少々違います。特に初めてのお子さんだと、見通しは立ちませんね。
よって、わが子でも他人の子でも、「この子たち、どんなふうに育つかな?」という思いでみてもらえませんか。子どもの姿に対して、「こうあるべき」とか「こうでないのは問題」といった見方ではなく、「どうなるのかな」「楽しみだな」という温かな目。この目が多ければ多いほど、子どもはまっすぐに育ちます。
「サッカーを通して人間的な面も成長させたいと思っている」と書かれていて、素晴らしいなと思いました。お父さんなら、以上のことをきっとご理解いただけると思います。
子育てで「こうあるべき」「あらねばならぬ」といった見方は捨てましょう。そこに縛られると、お父さんも、お母さんも、娘さんご自身も苦しくなるだけです。
「やさしい子に育ってくれるといいね」「自分を持ってる子に育つといいな」などとご夫婦で語りあいながら、「どんな子になるのかなあ」と笑顔で見守ってあげてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。
文:島沢優子
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