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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
上手い子に強くあたられる息子を救いたいのよ問題
公開:2019年5月29日
■たった二つのことを極めれば、子どもはすくすく成長する
そして、あとはコーチに任せましょう。
もしこの先、お子さんがすごくつらくなって「練習に行きたくない」と言い始めたら話は別ですが、今現在、お子さんは「みんなより少し遅れている自分」と戦っている最中です。
お母さんからは、文句を言ってくる強い子たちと戦っているように見えるかもしれませんが、本当は自分との戦いなのです。「あの子たちを見返そう」と発破をかけたようですが、彼らを見返すためにサッカーをするのは決して健康的ではありません。
冒頭でお伝えしたように、お母さんはいま自分のモヤモヤを晴らしたいことに気持ちが向かってしまっています。
そこを修正しましょう。
・共感しても、同化しない。
・常に「息子の成長のために」を忘れない。
このたった二つをお母さんが極めれば、息子さんはすくすくと成長できるはずです。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
文:島沢優子
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