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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

サンダル履きで態度も横柄な監督を"名誉棄損"で訴えたい問題

公開:2019年12月19日

キーワード:コミュニケーションボランティア不寛容名誉棄損手抜き指導排除監督移籍

■コミュニケーションをとらずに「人間関係をあきらめる」大人たちが生んだ不寛容な社会

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(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

 

そして、三つめ。
子どもたちが今後、人を見てくれや態度だけで判断しないように配慮しましょう。見た目が悪くても、粗暴でも、いい人はいます。もちろん、悪い人もいます。

ただ、そういった内面にたどり着く努力をせず、本人とコミュニケーションをとらずに「人間関係をあきらめる」ことが散見されます。

「あの人はこうだから」
「言ってもダメだから」
「どうしようもないから」

他人のそんな意見に、自分の目で確かめず「そうなんだ~。それはやばいね~」とすぐ同調してしまう。ケンカをしない。自分の価値観と違うことを受け入れない。「あの人、こういうとこがあって嫌だなあと思ってたけど、こんないいところもあるんだ」と人を見る目も養われない。

そのようなことが、今の日本の社会の不寛容を生み育てているように感じています。よって、これからの子どもたちには寛容さを身につけてほしいのです。

さて、このご相談の主な目的は、名誉棄損で訴えるべきかどうか、でしたね。少ない情報で名誉棄損で訴えるかどうかを私のほうで決定はできません。

どこかにご自分の名前をさらされたりして精神的な苦痛を受けたとか、職場などで不利益を被ったのなら弁護士さんに相談してもいいかもしれません。

いずれにしても、お子さんの成長や未来に役立つ行動をしてください。

 

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。

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文:島沢優子

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