- サカイク
- 連載
- 蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
- 息子の試合観戦に行きたくない私はダメ母ですか問題
蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
息子の試合観戦に行きたくない私はダメ母ですか問題
公開:2020年1月 8日
■あなたはダメ母じゃない! 息子さんにしてあげればいい、ただ一つのこと
もうひとつ。見に行かなくていいので、話は聞いてあげましょう。様子は見られないのですから、報告は聞いてあげてください。
試合に勝ったか、何点決めたかといったものではなく、ただひとこと「今日、楽しかった?」と聞いてあげましょう。楽しかったと言えば、そのことを一緒に喜んであげてください。悔しいことや悲しいことがあったのなら、そのことを一緒に悔しがり、悲しむこと。
でも、お母さんは大人なので、次にどうしたらいいかな? と導くことはしてあげましょう。そのうち、子どもが「次の試合はねえ」と話したり、サッカーの話を始めたら、Jリーグを見に行ったり、テレビで日本代表の試合を一緒に見てもいい。少しずつ歩み寄れるといいですね。
まだ小学年です。そして、お母さんのところに来てまだ1年経っていません。サッカーも始めたばかりです。少しずつ距離を縮められるといいですね。
息子さんは勉強やスポーツの発達が少し遅れているだけです。ダメな子ではないし、お母さんもダメなママではありません。こうやって、私のところに相談に来てくれました。誰でもできることではありませんよ。
お母さんは自分と真剣に向き合っている。それだけで、息子さんは幸せなお子さんだと私は思います。焦らず、ゆっくり、ぼちぼちいきましょう。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
文:島沢優子
募集中サカイクイベント
関連記事
蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~コンテンツ一覧へ(191件)
コメント
- サカイク
- 連載
- 蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
- 息子の試合観戦に行きたくない私はダメ母ですか問題