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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
どうすればスイッチが入るの? 息子のサッカーに疲れてきた問題
公開:2020年4月22日 更新:2020年6月11日
■お子さんのサッカーを「自分事」にしない
そして、三つめは、お子さんのサッカーを「自分事」にしないこと。お母さんがサッカーをしているわけではなりません。ある意味、他人事です。それなのに、「いつまでこの状態なのか、ゴールが見えないので私が辛い」と超絶自分事になっています。
お母さんのいう「ゴール」はレギュラーになることでしょう。
でも、スポーツでも、勉強でも、他人を蹴落として上に駆け上がれというのは、非常にナンセンスです。例えば、チームのレベルが低ければお子さんはレギュラーになるでしょう。相対評価ですから。
ただ、縁あって今のチームにいるわけです。そのなかで、お子さんらしくのびのびサッカーを楽しめばよいのです。
ぜひ「絶対評価」をしてあげてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
文:島沢優子
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