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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
努力しないのに根拠のない自信だけはある息子に手を焼いてます問題
公開:2021年1月13日
■クラス分けする強豪チームは本当に合っている?
三つめ。クラス分けする強豪チームがお子さんに合っているのかどうか、そこでサッカーをして楽しめるのかどうか。そこを主題に、今一度息子さんと話し合ってはいかがでしょうか。
ご相談文を読む限り、息子さんはサッカーそのものを楽しむのではなく、上位クラスに行くという競争社会のもと、非常に切迫した空気のなかでサッカーをしているように見えます。常にクラス分けの恐怖を感じながらサッカーをしていて、サッカー自体を果たして楽しめているでしょうか。
彼が「できる」と言ってお母さんに見せる自信は、実はお母さんに見捨てられないために懸命に虚勢を張っているようにも見えます。
子どもは本当にサッカーを好きになって、自分から上手くなりたい! と心底思えば取り組みは自然に変わることでしょう。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
文:島沢優子
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