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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
低学年なのにメンバー固定。意見したいが「面倒な親認定」されたくない問題
公開:2021年8月18日
■子どもが楽しくサッカーしているかどうか、まずは様子を見よう
一方で、気になるのは「親が余計なことをして子どもがチームに居づらくなるのが心配」と書かれていることです。保護者が意見したくらいで子どもにしわ寄せが及ぶような状況、もしくはそのような不安を保護者に抱かせてしまうクラブが、息子さんにサッカーを楽しませてくれたり、成長できる時間や環境を与えてくれるかは疑問です。
お子さんにその都度「サッカー楽しい?」と尋ねてあげてください。目の輝きやそぶりで、楽しめているのかどうかはすぐにわかるはずです。万が一目に余ることがあれば、違うことにシフトする提案をすればいいと思います。お子さんが楽しくないのであれば、サッカーにしがみつく必要はありません。
とにもかくにも、まずは様子を見ましょう。
お子さんがサッカーを楽しめる環境かどうかを観察しながら、少し離れた場所から見守ってあげてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
文:島沢優子
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