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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
他の親にわが子を注意されてイラっとする。監督に相談すべきか問題
公開:2021年10月20日
■他者に意見を求める前に親としてすべきこと
二つめは、監督さんに相談することが多いようですが、まずはお母さんご自身の考えをまとめてみることも重要ではないでしょうか。
今回、私に相談してくださったのは嬉しいのですし、他者に意見を求めることは重要です。しかし、もっと重要なのは、ご自分が母親としてどう考えるかです。短い相談文のなかからお母さんの意見や気持ちを探るのは限界があるので「いや、私は自分の意見を持ってますよ」とおっしゃるかもしれません。
そうであれば、まずは最初に自分が思ったように動いてみてください。「島沢さんがこう言ったから」「監督からはこう言われた」と他者の意見を過度に尊重してしまうと、うまくいかなかったときに辛い気持ちになりますよね。
子育ては難しい場面もあります。私自身、家族や、ママ友や専門家の意見、本を読んだりして乗り越えてきた気がします。
少し視点を変えて、ゆったりと息子さんを見守ってみませんか。
泰然自若。なかなかそうなれませんが、そうありたいと思う気持ちが大切かと思います。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
文:島沢優子
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