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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

子どもたちに実力差を作ったコーチに不信感。「スタメン取れなければやめる」の条件つけるべきか迷います問題

公開:2025年1月22日 更新:2025年2月14日

キーワード:セレクション個体差実力差指導者松井大輔柴崎岳

■わが子が理想通り育たないとダメ? どうしてサッカーさせているか、原点に立ち返ろう

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(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

 

そこで、「何のために子どもにサッカーをさせているのか?」をご自分で考えてみましょう。

月謝だってかかる。送迎とかもろもろサポートする側の保護者は大変です。それでも、少年サッカーをさせている。そこには、息子さんにサッカーを通じてどうなってもらいたいのか、希望があるはずです。ぜひ自分の胸に手を当て、湧き出てくる言葉を思い浮かべてください。何が何でもプロ? 違いますよね?

息子さんは練習も休まず通っている。楽しくサッカーをしている。そこを親として「腐らずに練習も試合も行って偉いね」とまずは評価してあげて欲しいです。

そのうえで、例えば「でも、もっと試合に出られるチームに替わりたいなって思ったら一緒に考えようか」と提案してもいいでしょう。どうか子どもの意思を大切にしてください。

わが子が望み通りの姿でなくては我慢できないお母さんがいる限り、息子さんの自己肯定感は育まれません。今なら間に合います。どうか違うお母さんに変わってください。

 

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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
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構成・文 島沢優子

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