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サッカーのドリブルのコツは? 短時間で効率よくトレーニングする方法を紹介【ドリブル練習法】

公開:2021年12月15日 更新:2023年12月20日

キーワード:TEKUDAMAコーンドリブルテクダマドリブル三木利章動き創り自主練

創部4年で全国大会に2年連続で出場するなど、全国的に注目を集めるサッカーチームAC.gloria girls U15(グローリアガールズ)。このチームを指揮する三木利章さんは、全国でドリブルスクールを開校するなどサッカーにおける個人技の指導に定評があり、興國高校をはじめ様々な強豪高校でも外部コーチとして指導経験を持っています。その三木さんにグローリアガールズで行っている「個」の育成法について話を聞きました。

ドリブルのコツや練習方法を理解したいサッカーコーチはぜひ参考にしてください。

<目次>

1.短い練習時間を効率よく使うトレーニング
2.「動き創り」に必要な3つのポイント
 ・コツ1:身体の仕組みを理解する
 ・コツ2:経験したことがない動きや、日常にない動き取り入れる
 ・コツ3:正確さよりも、速さを意識する
4.ケガの予防にもつながる「動き創り」
5.ドリブルトレーニングにおすすめのボール

※この記事は2018年3月に配信した記事を再編集したものです。

 

三木さんのトレーニング動画付き!
「動き創り」に最適なテクダマとは?>>

 

■短い練習時間を効率よく使うトレーニング

三木さんが指導するサッカーチーム「グローリアガールズ」の特徴の一つが、その練習時間の短さです。

練習は平日2日、1日2時間のみ。週末に行う試合を含めても、他のチームと比べてサッカーに取り組む時間が極端に少ないのです。この状況を、コーチの三木さんはこう語ります。

「最近は塾に通う子どもが多く、サッカーだけに打ち込むことができません。それならば、いかに少ない時間で上手くなれるか、効率を重視しようと考えました。」 そこで三木さんが編み出したのが、「動き創り」のためのドリブルトレーニングでした。

「動き創り」とは、"自分の身体を思い通りに動かす能力"のこと。短い練習時間を効率よく使うため、ドリブルをしながら「動き創り」の練習をするというその言葉通り、三木さん流のコーンドリブルには足元のテクニックを身に付けるのではなく、しなやかな身のこなしができるようになる工夫が施されています。ここにドリブル上達のコツがありそうです。

 

■「動き創り」に必要な3つのポイント

コーンドリブルの練習では、フェイントなどの技ではなく、様々なボールタッチの組み合わせが中心です。トレーニングで行うのは、インサイドとアウトサイド、ダブルタッチとアウトサイドなど、一つ一つは決して難しくありません。しかし、それらを組み合わせることで難易度が上がり、練習としての濃度は十分。他のチームより短い練習時間でも、選手が成長する理由がよく分かります。

三木さんが行うドリブルトレーニングのコツは、大きく3つあります。

 

コツ1:身体の仕組みを理解する

三木さん流のコーンドリブルは、足元のテクニックを身に付けるものではなく、身体を思い通りに動かすための「動き創り」のトレーニングです。そのためには、身体の仕組みを理解した上で、トレーニングを行うことが大切です。

「人間の身体は『足首』『膝』『股関節』の3か所が動き、これらにはそれぞれ内側にひねる『内旋』と、外側にひねる『外旋』という動作があります。これらの6つを滑らかに動かせるようにするのがコーンドリブルの狙いです。身体が滑らかに動くようになれば、色んなボールタッチができるようになり、サッカーがうまくなります」と三木さんは語ります。

例えば、ダブルタッチは足首を外側から内側に動かす動き。シザースは、膝を内側から外側に動かす動きというように、ドリブルの技を身体の箇所を動かすためのトレーニングと考えているのです。難しそうに見えるテクニックやドリブルも、1つ1つの動きに分解することで理解しやすくなります。そしてこの1つ1つの動きを練習を通して身につけていくことで上達につながります。

 

コツ2:経験したことがない動きや、日常にない動き取り入れる

三木さん流のコーンドリブルでは、ただ前向きで進むだけでなく、後ろ向きや横向きなど、日常では行わない動きを多用するのも特徴です。

「例えば、幼少の頃は上手く持てなかったお箸も、日常生活で常に使っているうちに自然と使い方が上手くなりますよね。サッカーも同じで、前方へのダッシュなど日常で行う慣れた動きは、自然とできるようになります。しかし、バック走やターンなどのサッカー特有の動きは、日常生活ではなかなか起きない動きなので、上手くできない選手が多く見られます。前向きでできたことでも、後ろ向きになれば感覚は変わります。」と三木さんはその意図を説明します。

そうした問題を解決するため、練習ではドリブルの技の組み合わせも、選手がそれに慣れてくれば変更したり動きを加えたりして、新たな非日常の動きを提示し、脳に刺激を与えています。そうすることで、ドリブルの際にできる動きを増やしているのです。

 

コツ3:正確さよりも、速さを意識する

ドリブルを意識するチームには、正確なボールタッチを身に付けるためにゆっくりしたドリブルを心掛けるチームもありますが、三木さんの練習では、ボールタッチの正確さよりも身体を素早く動かすためのリズムやスピードを重視しています。

「失敗してもいいので、素早くコーンの間を抜けるように指導しています。子どもたちは身体を素早く動かそうとするうちに、『踵がつけば、ブレーキがかかる』、『軸足がスムーズに動かないと走りにくい』などと自分たちで気付いていきます。そうしたタイミングで、指導者が『ステップしながら、ドリブルをしてみよう』などと、選手の気付きに応じたメニューを提示してあげると、だんだんと素早く動ける身体になっていきます」と練習中からドリブルの速さを求める理由を明かします。三木さんのドリブルトレーニングでは、ボールタッチが上手くても、身体をちゃんと動かせていないと意味がないのです。

また、複数の技を組み合わせた練習メニューでは、1つ目の技から2つ目の技に移る際のジャンプや横移動など、ボールを持っていない時の動きの素早さを求められるのも特徴と言えるでしょう。

例えば、インロールとアウトロールの連続技では、軸足を飛ばすこと、そして、肩とひざを連動して素早く重心移動することが求められます。

最初のうちは難しく感じられるかもしれませんが、サッカーの試合でも生かせる動きであるため、実践的なトレー二ングだといえるでしょう。


(テクダマ付属のトレーニング映像より)

 

■ケガの予防にもつながる「動き創り」

身体が素早く動くようになれば、ドリブルで優位に立てますし、相手よりも先にセカンドボールに反応できます。「自由自在に足を動かすことができるから、トラップなどのボールコントロールが上手くなり、サッカーが上手くなるというのが僕の考え方です。また、思い通りに身体を動かせれば、怪我も減ると思います」と三木さんは話します。

短い練習時間の中でも「動き創り」を徹底してトレーニングし、「個」の技術力を磨くことでサッカーのプレーの質を上げていく三木さん流のコーンドリブルは、個人の自主練や、同じような悩みを持つ街クラブのチームにも有効なのではないでしょうか。

 

■ドリブルトレーニングにおすすめのボール

三木さんのトレーニングのように、動きを意識することはドリブル上達を目指すうえで重要なポイントだといえます。

一方で、普段の練習を通して動き創りに取り組もうとしても、なかなかうまくいかないケースもあるでしょう。また、ドリブルスキルの向上を目指して、個人で動き創りに取り組みたいという人もいるかもしれません。

そういった人におすすめなのが、テクダマです。テクダマはは、一見すると普通のサッカーボールに見えますが、サイズや重さ、構造などが工夫されている特殊なサッカーボールです。

重さは4号球と同じですが、大きさは2号球と同じです。また、独自開発のバランス設定によって、ボールがイレギュラーにバウンドします。いつも通りリフティングやドリブルをしてもボールが不規則に動くため、とっさに足を出す、体を瞬時に移動させるなど、さまざまな動きをしなければなりません。そのため、そのため、体の動かし方や動きに対応する調整力を養うことができます。

今回紹介した三木さんのトレーニングやコツと合わせてぜひテクダマも練習に活用してみてください。

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