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日本代表MF柏木陽介が教える「ゲームメーカーに必要な5つのテクニック」
決定的なチャンスをつくる「アウトサイドキック」
公開:2017年5月23日 更新:2021年1月27日
■長い距離を飛ばすアウトサイドキック
アウトサイドで長い距離のパスを蹴ることができると、それだけで攻撃の選択肢の幅が大きく広がります。
左利きの選手であれば、インサイドキックやインフロントキックだけのパスでは身体の向きに対して90度の角度までしかパスができませんが、アウトサイドが蹴れれば、外側へさらに45度ほどパスが可能な範囲が広がります。
さらに左足だとインスイングで右側へのカーブしか蹴れなかったのが、アウトサイドがあれば左側へのカーブも可能になります。
カーブをかけてDFの間を抜いたスルーパスなど、攻撃のアイデアを豊富に持てるのはゲームメーカーにとって武器になります。
■バックスピンをかけたキックの蹴り方
1.助走はボールに対して正面から入ります
2.蹴り足はまっすぐにバックスイングを取りながら、インパクトの瞬間に膝を内側に入れるようにし、アウトサイドでボールの中心やや内側を蹴りましょう
3.インパクト後は内側へ振り抜くようにフォロースルーを取る形になります
右サイドで左足に持ち替えずに、ダイレクトでDFの間を縫うようなクロスを上げる時などに使うキックです。素早いタイミングで上げるので、DFが対応しづらいパスが出せるのが特徴です。
【柏木選手のアドバイス】
長い距離のアウトサイドキックを蹴る場合、止まったボールを蹴るよりも、足元のパスをダイレクトで蹴る方が遠くへ飛びます。さらに、ダイレクトで蹴ると弱いボールになりがちなアウトサイドでも強いボールを蹴ることができます。また、相手の意表を突くこともできるので、ダイレクトで蹴る練習もしてみましょう。
次回は「ボールを受けるために常に意識しておくべきこと」についてお伝えします。
柏木陽介選手プロフィール
1987年12月15日生まれ。兵庫県たつの市出身。浦和レッドダイヤモンズ所属のミッドフィルダー。高校時にサンフレッチェ広島ユースに加入。高円宮杯全日本ユース選手権初制覇を果たし、2006年にトップチームに昇格。翌年、FIFA U-20 World Cup 2007 で主力としてベスト16進出に貢献した。2010年には浦和レッドダイヤモンズへ移籍。攻守の要としてチームを支え、2014・15・16年とJリーグ優秀選手賞を受賞。2016年にはYBCルヴァンカップで優勝し、自身初のJリーグベストイレブンにも選出された。日本代表として国際Aマッチ11試合出場(2017年2月現在)。
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文:北健一郎、写真:松岡健三郎
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