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本番に強い子を育てるために大切なこと
「緊張しても失敗しない!」子どもの自信を育てるメンタル・トレーニング
公開:2017年1月 5日 更新:2021年1月27日
キーワード:コミュニケーションメンタルメンタルトレーニング
■「緊張」のキャパシティが広がれば、本番に強くなれる
設定したOKラインは、ノートなどに書き出して、それがクリアできたかどうかを親子でしっかり確認しましょう。クリアできていたら、「すごいね、緊張してもちゃんとできたんだね!」と大げさなくらい褒めて、しっかりと「できてる感」を味あわせてあげてください。
しっかりと「できてる感」を味わったら、「エースの○○くんに自分から声をかける」、「授業中に自分から手をあげる」というふうに、少しずつOKラインのレベルを上げていきましょう。それを一つ一つクリアしていくことで、「緊張していてもできること」の幅が広がり、「緊張していてもできる!」という自信を持てるようになります。
こうして「緊張」に慣れていけば、大事な試合で「緊張」を自覚したときも、「緊張した状態で自分がどう行動すればよいか」ということに意識を向けられるようになります。これは、緊張を打ち消すことだけに意識が向いている状態とは全く違うので、よいパフォーマンスが発揮できる可能性が一気に高まるのです。
大事なのは、OKラインを「今の自分が確実にできること」「それをクリアすることが成功体験になること」に設定すること。
結果を急ぐあまり、「いまの自分ができること」のレベルを超えたOKラインは、当然ながら、簡単にはクリアできないので、「緊張するとやっぱり失敗する」という自己否定感だけが残ってしまいます。逆に低すぎるOKラインでは「できた!」という「できてる感」が得られないので、こちらも効果がありません。
お子さんのOKラインは「今の実力に見合ったレベル」であることが大切です。親子で十分に対話した上で、慎重に設定するようにしてください。
森川陽太郎/
サッカー選手としてスペインやイタリアでプレーし、その後、心理学やメンタルトレーニングを学び、株式会社リコレクト設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法で、横峯さくら(プロゴルファー)などのトップアスリートや子ども、企業向けに「結果を出す」ためのメンタルサポートサービスを展開。
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文:熊本りか
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