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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
練習、試合で声が出ず活気のないチーム。子どもたちが声を出すようになる「声かけ」はある?
公開:2017年9月22日 更新:2021年7月 8日
■「声を出す」だけにとらわれない! 肝心なのは「コーチング」
それとは逆に、声が出て活気のあるチームなのに、失敗を恐れて型どおりのプレーしかできないケースは少なくありません。
声を出す意味をいま一度再考してから、どんな指導をするか検討してみましょう。
私としては、子どもたちに、とにかくずっと「自分で考えながら」プレーしてほしいと考えています。
「頑張ろう!」ばかりの声では、場面場面でサッカーのことをきちんと考えられていないのではないかと心配になります。
仲間を鼓舞する声は必要ではありますが、それにとらわれてしまうと、肝心なコーチングができません。
さらにいえば、コーチングするのは、プレー中だけとは限りません。
ワンプレーが終わるごとに、それにかかわったプレーヤーたちで情報交換をするのも重要なコーチングです。
「今の守備、中盤がもっと前からプレッシャーかけて」とか「いつも真ん中が空いてるからさ、もう少し右からも絞っていこう」といった打ち合わせです。攻撃面なら、「今の(パス)は、もう少し早く出して」とか「左見てた? こっちもいるからね」といった声です。
もっと高いレベルになると、選手は目を合わせるだけで「さっきのプレーはこうだったから、次はこうしたほうがいいね」という阿吽の呼吸で相互理解できるようになるものです。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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文:島沢優子
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