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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
ボールを奪いに行かない低学年。自分からボールを奪いに行けるようにするにはどんな練習をすればいい?
公開:2018年7月 6日 更新:2021年1月13日
■「届きそうな目標」になれば子どもたちも自ら動きだす
さらにもうひと工夫したいときは、コーチが中に入って相手をします。
「さあ、取りに行くぞ~」とボールを奪取しようとする姿勢を見せます。気の弱い子が勇気を出してゴール前を守るコーチのボールを取りに来たら、時にはボールを奪われてしまっていいでしょう。ゴール前なので、その子はすぐにシュートを打てます。そういう子はシュートを打てたことや、ゴールできるとうれしくなります。
繰り返しになりますが、ダンゴになってボールに触れない子が多い場合は、とにかく狭いコートでプレーさせてください。ボールを取り返したら、すぐシュートできる。そんな状況をつくれるようにしましょう。
子どもたち全員が、心から上手くなりたい、目の前の相手に勝ちたいと思っていることを、指導者は忘れないでください。でも、あまりにもその目標に手が届きそうにないと、あきらめてしまいます。あきらめが出ると、足も止まってしまいます。
これは大人も同じですね。
ですので、トレーニングを工夫して「届きそうな目標」に変えてあげることが、コーチの腕のみせどころです。
今回のご相談をされた方には、子どもたちがみんなサッカーを楽しめるように、サッカーの成り立ちを理解できるようなんとか工夫したいという情熱が感じられました。
何かが「できない子」を責める大人は少なくありません。「できる姿がマルだ」という理解で指導しているようです。そうなってしまう背景にはやはり勝利が絶対という価値観があり、その後ろには多くの大会がトーナメント形式であるという事実があります。
どうか、ひとりひとりのハードルを考えて、その子たちが成長できるよう工夫を重ねてあげてください。
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