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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
説明しても理解できず味方とかみ合わない子。ポジションの役割や動きを教えるには?
公開:2018年9月28日 更新:2019年2月26日
■有名強豪校出身の子の方が「扱いづらい」理由
高校生になると、動きがは非常にシステマティックになってきます。コーチから動き方を教えられているチームが多いです。
よって、大学の監督さんは「有名な強豪校の子のほうが扱いづらい」と話します。要するに、教えられた動きしかしない。あそこに来たら、あのポジションの選手がいく、という先入観が植え付けられているからです。
そこを顧みると、日本のサッカーは実はスムーズに育っていないのではないかと感じます。小学生で気づくことの重要性を教えられていません。だから、中高でシステマティックな動きになってしまいます。
ドリブルが得意な子はドリブルばかりします。「中学はそれだけじゃ通用しないよ」と言ってもらえれば変わるのかもしれませんが、なかなかうまくいきません。そのため、高校でまた同じことを教えなくてはなりません。
それぞれのカテゴリーで身につけるべき大事なことを飛ばしているがゆえに、成長が偏ってしまうのです。
ドイツでは、小学生の時点で、みんながかかわって攻撃。みんながかかわって相手のボールを取りにいきます。それが当たり前に行われています。
サッカーをよく知っている子がそのまま大きくなるので、各々で適切な時期に技術とか、スピード、戦術眼などを鍛えればいいわけです。
それなのに、日本は個人技術を先に鍛えようとします。それゆえに、サッカーというスポーツを知らないで育ってしまいます。サッカーで大事な「数的優位」という言葉を、高校生くらいからしか使っていません。
そういったことをぜひ理解して、「気づける子」を育ててください。
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