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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
全員を出場させて負けると「上手い子を出すべきだった」と保護者に言われる。自分のやりかたを貫いていいのか教えて
公開:2019年7月19日 更新:2019年7月29日
■試合に出ている子とその親だけが幸せ、でいいのか
ただし、コーチは自分の持っているキャラクターを変える必要はありません。自分のキャラクターにないものをやるのはつらいですし、しんどくなります。
例えば、厳しく言ってしまう人は、子どもたちが主体的に取り組むように言ってあげます。
「自分たちでやるの? やらないの?」と厳しく伝える。
どんな言い方をしても、主体的にやることには変わりはありません。その代わり、選手がトライした末に出てきたミスをとがめたり、「なんでこうしないのか」とか「こうしたほうがいい」といったことはやらないことです。
怒り心頭になっていても「君たちがやるんでしょ」で通せばいいのですが、感情的になると「さっき、言ったでしょう?」とか「こうでしょ?」と答えを言ってしまう人が多いようです。言っていることとやっていることが違うわけですね。
子どもたちに任せる人は、あまり言葉を尽くしません。上達することと、楽しむことの重要性をきちんと伝えています。
「ふざけててうまくなるかなあ? 何したらいいかな?」と言うのと、「ふざけるな!」の人も、結果同じことを言っているわけですが、言われた子どもたちの受け止め方と、そのあとの行動はまったく違ったものになってきます。
私と出会った指導者の中には、「私は怖い顔をするからダメですね」という人もいらっしゃいます。でも、私はこう言います。
「怖い顔を変える必要はありませんよ。子どもたちが、ぼくらのコーチは怖いけど、ぼくらに任せてくれるよね、と指導方針を理解していればいいんですよ」
やり方を変える必要はない。
うまくなっていくためには工夫することが大事。そういったことを保護者達に伝えてください。
そして、所属する選手を全員出すことはぜひ守ってほしいと思います。もしも、全員出さないようにしたら、少し勝ち始めるかもしれません。そうすると、誰が幸せかというと「出ている子どもとその親」ですね。
全員で勝てたら、もっと幸せになれる。最後の学年、トップといわれる年代でそこを目指せばいいのです。
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