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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
引っ込み思案で活気がないチーム。子どもたちに自分で考えてチャレンジさせる指導はある?
公開:2019年8月 9日 更新:2019年8月19日
■それでも声が出ない時は...
一方で、いろいろやってもいまひとつ反応がないときはどうしましょう。
そんなときも、大人は怒らないこと。逆に、ふざけて冗談を言ってきたとしても、それを受け止めること。
「それは関係ない話だからやめて」などとやりこめないでください。ちゃんと受け止めながら「う~ん。違うことも考えてみて。言ってみて」とリクエストします。
子どもたちは、学校やスポーツの現場で、なかなかリターンマッチをさせてもらえません。おかしなことを言っても、みんなと意見が違っても大丈夫。何を言っても大丈夫だという雰囲気をぜひつくってください。
もうひとつ、私からのアドバイスは、どうしても声が出ないときのやりかたです。それまでは「誰か、意見はあるかな?」だったのを「じゃあ、全員言うよ、全員に聞くよ」と切り替えます。
みんなのチームだからね。全員意見を言うのがフェアでしょ、という考え方です。
そうすると、考え始めます。
活気のあるチームは、それぞれがいつもチャレンジしています。挑ませるためには、「どうしてこんなことしないの?」「やってみたら?」と常に問いかけ続けることが重要です。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
文:島沢優子
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