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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
試合中にどんな声を掛け合えばいいのかを理解させる指導を教えて
公開:2019年10月25日 更新:2019年10月26日
■多くの子どもがただ見ているだけで声を出さない理由
そもそも、なぜ声が出ないか。そこも考える必要があります。
ボールの横にサポートについたとしても、本人に「何のためにそこにいったか」の意識が薄いようです。ただやっている。たまたまパスが来た。中学生でさえ、そんなことが多いです。
外部指導員を務めている中学校の部活動で指導するとき「君が声を出せば、違うプレーができたよね」と伝えます。
例えば、バックの選手が守っている場面で混戦からのボールを拾ったとき。
「コントロールして前を向けば、攻められるよ」
「落ち着いてつなごう!」
といった周囲から声が必要です。
本人は混戦からのこぼれ球なので、少し焦っている。周囲からの声があれば落ち着いて前を向けるのに、誰からも何も言われないから簡単にクリアしてしまいます。そこでベンチやほかの選手は「ナイスクリア!」と拍手。監督さんだけが「フリーだったのに、なんで前向かないんだよ!」と怒っています。
多くの子どもは「あの子はどうするのかな?」と思いながら、ただ見ています。頭にひらめていても、コーチングして間違っていたらどうしよう? と思っているかもしれません。こうなるのは、ミスを責めることに時間を費やしトライ&エラーを習慣にしていない教育にも、声が出ない原因のひとつに思えます。
さらにいえば、失点したときに「おまえ、そこでなんでいかないの!」と多くのコーチが怒鳴っています。事象だけをなぞる声掛けです。
そうではなく、近くにいた選手に「その選手に、詰めろって言ったかな?」と尋ねたほうがいい。声を出せという要求ではなく、声を出す必要性を実感する指導をすることが大切です。
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