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相手をつかんでまで止める、競り合いで負けると「死ね」と暴言を吐く子、どう指導すればいい?
公開:2020年11月13日 更新:2020年11月27日
■育成の名門アヤックスが行う激しさと冷静さを使い分けるトレーニング
最後に、オランダのアヤックスという育成に定評のある強豪クラブの話をします。
アヤックスの育成年代のトレーニングビデオを観たことがあります。そのなかに16~17歳くらいの選手たちが、4対4のゴール前のシュート練習を狭いエリアでやっている場面が出てきます。
驚くことに、その練習はファウルOKというルールでした。ファウルといっても、相手を傷つけるようなものではないのですが、ユニホームや腕を引っ張ったり、身体を押さえることが許されています。4人対4人で攻め始めると、どんどんゴールに向かいます。守っている方は、ゴールはさせじとぶつかっていきます。とにかく過激です。
思えば、反則スレスレの激しいプレーはプロの世界では当たり前。トップの選手でもそういうことがあります。ファウルされて倒されても、すぐに立ち上がってボールを追いかけて得点する。そんなシーンはいくつもあります。
ということは、反則されても、一瞬たりとも感情的にならず自分を見失わずにプレーを続けなくてはいけません。そういうタフネスを養う練習なのでしょう。16~17歳といえば、オランダはもちろん欧州ではプロ契約を始めるような年齢ですから、選手は臆することなくプレーしていました。
とはいえ、そこではユニホームを引っ張っても、メニューが変わって違う練習になるとやりません。冷静に使い分けができていました。
日本の子どもたちにも、そうなってもらいたいと思います。
下級生との練習は上の子たちにメリットがないのでは。という上級者の親たちに年齢ミックスの良さを分かってもらうには?
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